リーキー博士は、類人猿の生態研究からのアプローチとして、女性研究者を派遣して、多くの成果を挙げている。

チンパンジーの調査には、ジェーン・グドールを、ゴンベストリーム研究所に派遣して、チンパンジーの肉食行動、それも、別の群れとはいえ、共食いの行動を報告している。

更に、ダイアン・フォッシーをゴリラの調査に送り込む。こちらの話しは、ハリウッドが映画化した事で、御存知の方も多いと思いますが、彼女は、現地の密猟者グループ、或いは、他の事件に巻き込まれたかで、殺害されたと、されています。

類人猿の生態研究には、女性が向いているのか、アメリカでチンパンジーの仲間、ボノボの<カンジ>に言葉を教え、絵文字、記号を用いての、日常の会話を成立させたのも、女性研究者である。チンパンジーの能力については、犬山モンキーセンター京都大学霊長類研究所での報告があり、たびたびTVのニュースでも紹介されています。

類人猿ではないが、日本猿の行動調査でも、九州の幸島のサルが、餌付けの為に与えたサツマイモを、海水に付けて食べる、<芋洗い行動>を報告したのも、女性研究者からのものであった。
日本猿の研究、行動調査、フィールドワークで、個体識別の為に名前付け、という手法は、今では、サル学研究の手法としてだけでなく、他の動物の行動調査でも、世界の研究者が採用しているそうである。

女性の観察力!?忍耐力!?が、優れているのか、類人猿と女性研究者との相性が良いのか、単なる偶然なのか!?、たまたま、興味を引いた報告が、女性研究者のものであったに過ぎなかったのでしょうか。
リーキー博士の名前から、類人猿について思い出す事が。

私が住んでる愛知県に、犬山市があり、モンキーセンターが50年以上前に作られた。そこの、人気の動物とすべく、一頭のマウンテンゴリラがやって来た。
かなり高価な買い物だったにせよ、群れで生きるゴリラを、一頭だけで飼育する事を、当時の関係者は、どう考えていたのだろうか?
当時、中学生だった私は、友達と見に行ったけど、ただ一度見たそのマウンテンゴリラは、身動きもせず、座り込んでいた。
その後、ゴリラは孤独な生活から来るストレスに耐えられず、病死した。

犬山モンキーセンターは、観光娯楽施設と言うだけでなく、京都大学霊長類研究所があることで、世界的にも、注目されている。

私が、猿一族、特に類人猿に興味を持ち続けている原点は、あのマウンテンゴリラの哀しみに充ちた眼を見たことにある。
missing ringは、更に遡り、440万年前に。

“Science”誌によると、エチオピアの首都、アジスアベバから北東にある、アファール地域で発見された、類人猿と見られた化石の分析により、その骨盤の形から、直立歩行が実証され、<地上の類人猿の共通祖先> アルディピテクス・ラミダス と名付けられたそうである。

化石から、身長120cm,体重45ー50kg,脳の容積は、300ー350ccで、現代人の1/4程の女性だったという事である。

化石が発見されたアファール地域は、森林だった事が判っており、これ迄、人類の祖先が、草原への移動により、直立歩行能力を獲得し、脳の巨大化を可能にし、言葉を得た事で、人類の進化、歴史が始まったとされていたが、今回の発見は、人類の祖先が、森林での活動時代から、既に、直立歩行能力を獲得していたと、変更された事になります。

私が歴史の教科書で学んだのは、ネアンデルタール人、クロマニヨン人、北京原人、ジャワ原人…。

その後、リーキー博士が、アフリカ大地溝帯のオルドバイ渓谷で発見した原人アウステラロピテクスは、50万年程前のものとされたのですが。

更に、リーキー博士の息子さんが見付けた、ホモ・ファビリスは、約400万年前という事迄は、確認していたのですが。ホモ・サピエンス迄は、あと少し!?

たまたま、目にした情報から、頭に浮かんだ事を書いてみました。