渦巻く渇望


心は旋律を望み


脳は戦慄を望む


言葉にならない言葉達が


生まれは消え 


生まれは消え


何かを胸の内に問いかけてくる


信ずるは己


疑うは世界


もう誰の言葉も私の耳には届かない






























ボクはボクだけの時間を演じる


誰もボクには追いつけない


だから お願い


着いてこないで


アナタの心を乱したくないから


アナタの心を壊したくはないから


そうすればアナタはアナタのままでいられる


アナタはアナタを失わないで済む


だから お願い


着いてこないで


ボクは心の殺戮者


今宵も月を朱く染め上げる


それはとてもとても愉しいこと


笑いが止まらなくなるぐらいにね


ねえ キミはそれでもボクに着いてくるかい?















自分には前世の記憶が少し残っている。


どうやらアレはまだ現世にも干渉してくるらしい。


たぶん一度でも身体を譲ったら、もう元には戻れない気がする。


だって、アレは狂っているから。


血を見ると二つの感情が頭を支配する。


「怖い」という感情と、もう一つは…。


もうイヤだ。


強くなりたい、もっと。


今を生きているのは自分なのだから。


今が一番大切な時期なのにこんなことに捕らわれている自分が悔しい。


消えて消えて消えてキエテキエテキエテ


……心から笑いたい。