高校時代の
想い出のスパゲティの味を
残す為にその男は仕事を辞めた。
想い出のスパゲティ屋さんが
店じまいする話を聞き
その男は
仕事を辞めて
そこのお店で修行し
その店を引き継ぎました。
その男は
テレビディレクター
でした。
その味を残す為に
その味を引き継ぐ為に
仕事辞められるかい？
すごい決断だった。
もう
2年8ヵ月前の話です。
「ディレクター辞めてスパゲティ屋さんやります」
2年8ヵ月前
絶対行くからね！！
と
約束し
2年8ヵ月経ってしまった。
その受け継いだ
店は千葉県の鎌ヶ谷。
遠い、、、
ごめん、、、
なかなか簡単に行けない、、、。
しかし
いろいろなタイミングがあって
やっとそのスパゲティを食す日が来た。
千葉県鎌ヶ谷
まで
スパゲティを喰いに。
その名も
『スパゲティハウス・ぺぺ』
友と一緒に黙って行こう
黙って店に入ろう
と計画。
カランコロン
厨房にその男
コック着を身に纏い
仕込んでいる。
なかなか
気付かない。
しばらくして
あれ？
森さん？
2年8ヵ月振りの再会である。
久しぶり！！
さぁ
オーダー
「スパゲティ何にしようかな？」
スパゲティにします？
「え？」
豚の生姜焼きがおススメなんですけど
「え？、、、いや、、、店の名前
スパゲティハウス・ぺぺだし」
豚の生姜焼きおススメなんですけど
「いや、豚の生姜焼きハウス・ぺぺなら
迷わず頼むけど、、、」
豚の生姜焼きがおススメなんですけど、、、
「え？じゃじゃじゃじゃ、わかった
豚の生姜焼きのライス抜きとなんかスパゲティ」
絶対ご飯食べたくなりますよ
豚の生姜焼き
「え？、、、じゃじゃじゃじゃ半ライス」
友達は
あと、ポークミラネーズ
美味いですよ。
チキン揚げたヤツでトマトソースかかってるんです。
「じゃじゃじゃじゃ、それ
あとスパゲティ何しようかな？」
それだけ食べれば
お腹いっぱいになりますよ。
「スパゲティ喰わせろ！！
スパゲティハウスだろ！！」
ならばポークミラネーズがトマトソースなんで
塩系のスパゲティをとボンゴレを頼む。
厨房の中のその男は
手際良くどんどん作っていく
いい匂いがしてくる。
お待たせしました。
豚の生姜焼き
めちゃくちゃ美味いじゃねーか‼️
このソースがたまらない。
絶対ご飯いるだろ‼️
続いて
ポークミラネーズ
ちょっと待ってくれよ‼️
スゲー美味い。
サクサクのカツレツ
少し酸味の効いたトマトソース
そしてチーズカリカリの食感がいい。
締めの
ボンゴレ
うめぇ‼️
うめぇ‼️
うめぇ‼️
こりゃ
味に魅せられ
絶やしたくないわ。
仕事を辞めてまでも
この味を引き継いだこの男
この店を閉めようとした
マスターに頼み込みマスターの元で修行
マスターと店を続け
そしてマスターは天国へ。
学生時代に食べたその味を受け継ぎ
味を守った
その想いがまたより一層
味を美味くさせているに違いない。
早急に
また行かなきゃ。
この男の
人生の物語がオモシロイ。