どうして人は、思いを伝えるんだろう
どうして人は、思いを伝えないんだろう
誰かにふと、ありがとうと思ったり
いてくれてよかったと思ったり
あのときの言葉に救われた
本当に嬉しかった
愛おしく思っている
会いたいと思っている
連絡できなくてもいつも
大切に思っている
そんな風な思いとか
ああ、好きだな
胸がしめつけられるほど
ああ、謝りたいな
心から申し訳なくて
なんて素晴らしいんだろう
感動して胸が震えてためいき
突然にあふれだす、些細だけれど
純粋なきもちに気づいたとき
人はそれをその人に
伝えたい、と、
思うものではないでしょうか
でも、こんな個人的で些細なことを
人に伝えるということほど
怖いことはないように思います
大人になればなるほど
臆病になって面倒になって
でも、伝えないと
なかったことになっちゃう
その貴重な
一回きりの なけなしの感情が
なかったことになっちゃう
その人への思いは、
永遠に伝わらない
せっかく芽生えた
オンリーワンでオリジナルな
思いなのに
確かに
伝わらなくてもその人
困らないかもしれない
でも
もし伝わったら
その人、喜ぶかもしれない
その人、嬉しいかもしれない
ちょっとその日が動き出すかもしれない
人が誰かに、ちょっとした思いを届け、
またその人が誰かに
ちょっとした思いを届け
思いが、思いが、
ぴゅんぴゅんと、
心の空を飛び交うならば
世界はちょっと優しく
地球は今よりも青く
太陽は少しだけ切なく
輝きを増すのではないか
そう思うのです








