『いつでもどこでも景気がどんどん良くなる話203』~遠慮は上品な強情~
遠慮は上品な強情
この春から、Cさんは新しい部署に配属されました。
前任者から引継ぎを受けて、いざ業務に当たることになりました。 しかし、これまでとまったく畑違いの仕事で、わからないことばかりです。
前任者に尋ねたり、同僚に確認したり、果ては、取引先の業者にまで質問をするCさん。 しかし、見栄を捨て、わからないことは何でも聞いているうちに、仕事がスムーズに運ぶようになりました。
また、Cさんが聞くことによって、コミュニケーションがはかられ、社内も良いムードになりました。
新入社員であろうと、ベテランであろうと、わからないことがあれば、聞くことや尋ねることが肝心です。 遠慮をしてわからないままにしたり、わかったような顔をして自分で抱え込み、周囲に迷惑をかけては元も子もありません。
遠慮は上品な強情です。 仕事の上で不明な点があれば、ためらわず人に尋ねましょう。
今日の心がけ◆過度な遠慮はやめましょう
『いつでもどこでも景気がどんどん良くなる話202』~「喜びの連鎖」
喜びの連鎖
人の話を聞いて、〈いいなあ〉と思ったことをすぐ実行に移す人と、ただ聞きっぱなしの人と、人間には二つのタイプがあるようです。そして、それに応じて、人生も大きく分かれていくのではないでしょうか。
Aさんは、職場の朝礼でリーダーとなったTさんの話に感銘を受け、話の中で紹介された本を読んでみたいと、触発されました。すぐにTさんから正確な書名や著者の名前を教えてもらい、インターネットを通じて書籍を購入したのです。
果たしてその本には、今解決すべき生活改善の大切なヒントが、いくつも示されていました。Aさんは〈ああ、いい本に出合った〉と、Tさんに感謝するとともに、早速、実践に取り組み始めたのでした。
もし、Aさんが、Tさんの話を聞いても、〈よさそうな本だな〉で終わっていたら、このような展開にはならなかったはずです。
チャンスはいつも目の前にあります。それを掴むのもまた、自分次第だといえるでしょう。
今日の心がけ◆良いと思ったらすぐにしましょう
『いつでもどこでも景気がどんどん良くなる話201』~「雨もまた良し」
雨もまた良し
六月から七月にかけて、例年、不安定な天候が続きます。
雨が続いたり、湿気が多かったり、真夏のように暑い日もあれば、肌寒い日もあって、体調を保つのが難しい時期です。
また、天候や気候への不満も、体調に影響を及ぼすものです。
天候は本来、自分の力ではどうすることもできないものです。人知を越えた自然現象に対しては、まずその事実を謙虚に受け止め、その上で、適当な対策を立てるという柔軟さが大切でしょう。
風も雨も、寒さも暑さも、作物の成長をはじめ、私たちが生きていく上でなくてはならないものです。そうした自然の活動に対し、反発したり、嫌がったりしていると、自然の恩恵を受け取ることもできなくなってしまいます。
「蒸し暑くて嫌だな」「また雨か」とマイナスの心が働いた時こそ、自然の恵みに感謝する時、と心を切り替え、雨や太陽に「ありがとう」の言葉を向けてみましょう。
今日の心がけ◆自然現象を柔軟に受け止めましょう