いつもながら、唐突な話だけれど、
誰にだって消したい過去というのがある。
あたしはあえて消したい過去を持たないようにしようと思っている。
例えばあたしは数年前に彼を傷つけた。
(彼、のことはプライベートなことなので話せない。もう連絡取ってない人だから。)
言葉という、1番最悪の凶器でいとも簡単にその瞬間は訪れた。
あたしは別に悪意があったわけじゃない。
だけど、現に彼は傷つき、加害者のあたしにその痛みを訴えた。
まだ若かったあたしは、その言葉を凶器と思わずに使ったのだ。
「死ね」とか「消えろ」とかあからさまに罵倒するような言葉じゃなかった。
でもあたしは、彼の急所に気づかずに突き刺してしまったのだ。
彼とは、もう連絡を取っていない。
あたしは反省するために、彼との交流を絶った。
もうこれ以上彼を傷つけたくない、という気持ちからの逃避もあったかもしれない。
とにかくそれ以来、彼とは話すこともメールをすることもなくなった。
あたしの中で、それは消したい過去だった。
無かったことに出来たなら、きっと彼と今も仲の良い関係を続けられただろう。
だけど、本当にその過去を消してしまったら無くなってしまう。
今のあたしはその経験があったからこそ得たモノがあるわけで、
少しだけだけど精神的に成長出来たわけで、
それが本当に消えてしまったら…今のあたしはあたしじゃない別の人間だっただろう。
とても小さなことでもいい。
今日、石に躓いて転んだこととか。
それで膝や手を擦りむいたことも今の自分を創ってる大事な過去なのだろう。
あたしが好きな人が言っていた意味がやっとわかった。
「反省はしています。でも後悔はしていません。」
コンサート会場でとても心に残った言葉だった。
このブログを書き始める30秒前くらいにやっと、少しわかった気がする。
あの時に彼を傷つけたことに、あたしは後悔していないのだ。
反省をして、前を向いて、歩いてゆくのだ。いや、歩いているのだ。
後悔するくらいなら前を向いて、経験を生かしていかなければならない。
後悔してる暇なんか本当は無くて、ただ前だけ見て人間は必死に生きていくんだ。
少なくともあたしはそうしたい。そうやって生きていきたい。
きっとこれからまた沢山の人を傷つけて、たくさんの経験を得ていく。
その度にあたしは反省をする。謝る。躓く。逃げたくなる。怖くなる。
だけど後悔はしないのだろう。ずっと後悔はしたくないと思って生きるだろう。
だからその度にあたしは前を見据える。立ち上がる。
息が切れそうになったらちょっと休憩するかもだけど。
なんかさぁ…過去に捕らわれて負けちゃうなんてあたしらしくないし。
かっこ悪いじゃん。後ろばっか見て前に進めない自分なんて。
どうせなら自分を好きになってあげなきゃ。
好きになれるように、自分を創っていかなきゃ。
こんなに毎日たくさんの経験が落ちているんだもの、もったいないじゃないか。
だから、消したい過去を持ちたくない。持たない。
きっと未来のあたしに繋がるはず。未来のあたしに捧げようと思う、痛みと愛を。
過去に傷つけた誰かの痛みを、
未来の傷ついてる誰かへの愛に変えられたら、
もっと人に優しくなれる気がするから、
今は受け止めて、反省しよう。考えよう。
あたしはもっと、誰かにやさしくなれるはず。
- ENDLICHERI☆ENDLICHERI
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↑あたしに愛を教えてくれる人。


