そう、ぼくはサッカーマンだった。
横浜フリューゲルスが大好きだった。
たくさんの試合を観戦し、
アウェイの試合でテレビでも見れないときは、
フィールドで活躍する選手に想いを馳せ、
一人興奮して眠れなかった。
やがて自分でもプレイをするようになった。
それなりに上手くはなったが、
中学生になる頃には、
勝負のサッカーが好きじゃなくなっていた。
それから小学生のコーチをしながら
楽しむサッカーをしていた。
社会人に混じれば
自分はひよっこだった。
それでも中学生ながらの豊富な運動量で
自分のすべきことを見つけた。
時は経ち、サッカーボールなんて年に一回触ればいいようになっていた。
少し走れば、息があがり足には何かが溜まる感覚を覚えた。
そして、先日8人制のサッカーの誘いを受けた。
メールには、スーパービギナーという言葉があった。
大丈夫。おれはまだやれる。
まだ26歳。
Jリーガーで言えば平均引退年齢。
でもここはスーパービギナー。
英語に理解が乏しいぼくにだってわかる。
ピッチに目を向け、
幼い頃のように今度は自分がピッチで活躍する自分を描いた。
だが、よく目を凝らすとピッチの様子がおかしい。
そのなんというか・・・
選手の動きが機敏であった。
スポーツなのだから当たり前だと思う。
だけど、ほら・・・
そのピッチは、スーパービギナーなんだよ。
だれも来たボールを空振りもしないし、
パスをトンネルする人もいない。
それどころか、センタリングは上がるは、
絶妙なスルーパスはあるわ・・・
これは、もう立派な試合なんですよ。
挙げ句の果てに日向君のタイガーショットかよっ!
バリな、シュートも放たれている。
おかしい。おれはスーパービギナーの試合に来たんだ。
そして、ふとコートの脇に目をやると、
ストレッチをしているチームがいた。
うんうん。スーパービギナーだもんね。怪我しちゃうもんね。
ちょっと安心した矢先のことだった。
彼が、前屈をしたときに見えたんだ。
彼の着ているユニホームには、紛れもなく
こう書いてあったんだ。
「KEIO UNIVA」
おい。どこのスーパービギナーに学校名が入るユニホームを着用してくるんだよ。
KEIOで、スーパービギナーの意味も知らないのか。
このクソッタレ。
どうせ、普通の大会にでても微妙な結果に終わるから、
ランクを落として女子マネにキャーキャー言わせてやろうという魂胆だろう。
目にものみせてやるわ。
それでも自信はあった。
確かにしばらく運動なんてしていない。
家の門を出て、会社までバイクで行き、自分のデスクで1日過ごし
終わればバイクに乗って家で猫とにゃんにゃんな生活。
体力に自信があるかと言えばない。
とても通常の20~30分ハーフなんて無理だ。
だが、この8人制の大会は、7分ハーフ。
そう。たった7分なのだ。
コートも小学生コート。
これなら俺でも、戦える。
ぼくはもう。俺になっていた。
闘争心溢れる一人のサッカーマン。
今日は楽しむサッカーなんてあまっちょろいことはいってられない。
チームには、俺を誘ってくれた人の会社の女の子達がいるのだ。
この子たちに大人のサッカーを魅せてやんよ。
俺を誘ってくれた友は、高校の頃からの草サッカー仲間だった。
遡ればこのブログにもでてきているだろう。
彼の名はキャプ。
当時の必殺技は、ひざクリアだった。
そんな彼と数年ぶりに友にピッチに立つのだ。
不抜けたプレーなんかできない。
そして迎えた1試合目だった。
おれはベンチスタート。
チーム名はPSC。
俺の他数人以外は、キャプの会社の仲間。
でもまだチームとしての経験は低かった。
だが、ベンチは違った。
隣で、叫ぶ奴がいた。
「PSCのPは!!!!!?」
彼がなぜそんな問いしたのかわかなかったが、
他の奴が答えてくれた。
「おっぱいのP!!!!!!!!!!!」
このチームは・・・やってくれる。
1試合目は厳しいものであった。
前半、まだチームが出来上がっていないなか、1失点したのだ。
7分ハーフの1失点は大きい。
後半、ついに出番だ。
久しぶりの出番に武者震いをした。
キャプはピッチにはいった俺に言った。
「もうあの頃の俺じゃない」
1分後それは現実となった。
けたましく鳴るホイッスル。
審判は片手を上げて、その先には黄色いカードが手にしてあった。
正直言おう。
スーパービギナーでイエロー貰うやつははじめてみた。
そして、それをもらったのは・・・
キャプだった。
思いっきり後方から足をかけていた。
うん。ある意味とっても成長したね。
だが、そうこうも言ってられなかった。
俺の呼吸がおかしいのだ。
足がおかしいのだ。
ボールはそこにあるのに、届かないのだ。
おかしい。
いくらなんでもおかしい。
ここは一旦・・・
引き下がろう・・・
結果おれは、3分で交代した。
ウルトラマンかおれは。
続く試合も・・・・
その次も・・・
おれはピッチに足を踏み入れた3分後には、
ピッチの脇で、大の字になっていた。
結局チームはあまり良い結果を出せぬまま、
最後の試合になった。
このまま終わりでもしたら、女子マネから怒りを買って友人の同僚たちは、
翌日からデスクがなくなるだろう。
だが最後の試合は相手も負け続けてきたチーム
試合は均等した。
0-0のまま後半を迎えることになるかと思ったそのとき。
ついに1点をもぎ取った。
あとは時間を稼ぐだけ・・・・
そんなときだった。
「キーパー!!」
ディフェンダーとゴールキーパーの間にボールが転がった。
転々とボールはキーパーに向かう。
そして、そのボールを拾い上げたとき
またしてもけたましいホイッスルがピッチ上で鳴り響くのであった。
凍りつく空気。
審判は、胸ポケットかカードを取り出して
頭上高くそのカードを提示した。
色は、、、赤かった。
そしてピッチ上を去るキャプ。
そうキャプ。
キャプだった。
またしてもキャプだ。
スーパービギナーの大会でイエローとレッドを見るとは。
そして、そうキーパーが退場ということは、
今ピッチ上にいるものがキーパーをやるのか、
誰かが、交代してベンチの人がキーパーやるかだ。
俺は、ベンチからフリーキックを見守った。
だが、残念ながらボールはゴール左隅に吸い込まれていくのであった。
うん。試合後キャプは土下座してたね。
さぁウルトラマン体力をなんとかせねば。
横浜フリューゲルスが大好きだった。
たくさんの試合を観戦し、
アウェイの試合でテレビでも見れないときは、
フィールドで活躍する選手に想いを馳せ、
一人興奮して眠れなかった。
やがて自分でもプレイをするようになった。
それなりに上手くはなったが、
中学生になる頃には、
勝負のサッカーが好きじゃなくなっていた。
それから小学生のコーチをしながら
楽しむサッカーをしていた。
社会人に混じれば
自分はひよっこだった。
それでも中学生ながらの豊富な運動量で
自分のすべきことを見つけた。
時は経ち、サッカーボールなんて年に一回触ればいいようになっていた。
少し走れば、息があがり足には何かが溜まる感覚を覚えた。
そして、先日8人制のサッカーの誘いを受けた。
メールには、スーパービギナーという言葉があった。
大丈夫。おれはまだやれる。
まだ26歳。
Jリーガーで言えば平均引退年齢。
でもここはスーパービギナー。
英語に理解が乏しいぼくにだってわかる。
ピッチに目を向け、
幼い頃のように今度は自分がピッチで活躍する自分を描いた。
だが、よく目を凝らすとピッチの様子がおかしい。
そのなんというか・・・
選手の動きが機敏であった。
スポーツなのだから当たり前だと思う。
だけど、ほら・・・
そのピッチは、スーパービギナーなんだよ。
だれも来たボールを空振りもしないし、
パスをトンネルする人もいない。
それどころか、センタリングは上がるは、
絶妙なスルーパスはあるわ・・・
これは、もう立派な試合なんですよ。
挙げ句の果てに日向君のタイガーショットかよっ!
バリな、シュートも放たれている。
おかしい。おれはスーパービギナーの試合に来たんだ。
そして、ふとコートの脇に目をやると、
ストレッチをしているチームがいた。
うんうん。スーパービギナーだもんね。怪我しちゃうもんね。
ちょっと安心した矢先のことだった。
彼が、前屈をしたときに見えたんだ。
彼の着ているユニホームには、紛れもなく
こう書いてあったんだ。
「KEIO UNIVA」
おい。どこのスーパービギナーに学校名が入るユニホームを着用してくるんだよ。
KEIOで、スーパービギナーの意味も知らないのか。
このクソッタレ。
どうせ、普通の大会にでても微妙な結果に終わるから、
ランクを落として女子マネにキャーキャー言わせてやろうという魂胆だろう。
目にものみせてやるわ。
それでも自信はあった。
確かにしばらく運動なんてしていない。
家の門を出て、会社までバイクで行き、自分のデスクで1日過ごし
終わればバイクに乗って家で猫とにゃんにゃんな生活。
体力に自信があるかと言えばない。
とても通常の20~30分ハーフなんて無理だ。
だが、この8人制の大会は、7分ハーフ。
そう。たった7分なのだ。
コートも小学生コート。
これなら俺でも、戦える。
ぼくはもう。俺になっていた。
闘争心溢れる一人のサッカーマン。
今日は楽しむサッカーなんてあまっちょろいことはいってられない。
チームには、俺を誘ってくれた人の会社の女の子達がいるのだ。
この子たちに大人のサッカーを魅せてやんよ。
俺を誘ってくれた友は、高校の頃からの草サッカー仲間だった。
遡ればこのブログにもでてきているだろう。
彼の名はキャプ。
当時の必殺技は、ひざクリアだった。
そんな彼と数年ぶりに友にピッチに立つのだ。
不抜けたプレーなんかできない。
そして迎えた1試合目だった。
おれはベンチスタート。
チーム名はPSC。
俺の他数人以外は、キャプの会社の仲間。
でもまだチームとしての経験は低かった。
だが、ベンチは違った。
隣で、叫ぶ奴がいた。
「PSCのPは!!!!!?」
彼がなぜそんな問いしたのかわかなかったが、
他の奴が答えてくれた。
「おっぱいのP!!!!!!!!!!!」
このチームは・・・やってくれる。
1試合目は厳しいものであった。
前半、まだチームが出来上がっていないなか、1失点したのだ。
7分ハーフの1失点は大きい。
後半、ついに出番だ。
久しぶりの出番に武者震いをした。
キャプはピッチにはいった俺に言った。
「もうあの頃の俺じゃない」
1分後それは現実となった。
けたましく鳴るホイッスル。
審判は片手を上げて、その先には黄色いカードが手にしてあった。
正直言おう。
スーパービギナーでイエロー貰うやつははじめてみた。
そして、それをもらったのは・・・
キャプだった。
思いっきり後方から足をかけていた。
うん。ある意味とっても成長したね。
だが、そうこうも言ってられなかった。
俺の呼吸がおかしいのだ。
足がおかしいのだ。
ボールはそこにあるのに、届かないのだ。
おかしい。
いくらなんでもおかしい。
ここは一旦・・・
引き下がろう・・・
結果おれは、3分で交代した。
ウルトラマンかおれは。
続く試合も・・・・
その次も・・・
おれはピッチに足を踏み入れた3分後には、
ピッチの脇で、大の字になっていた。
結局チームはあまり良い結果を出せぬまま、
最後の試合になった。
このまま終わりでもしたら、女子マネから怒りを買って友人の同僚たちは、
翌日からデスクがなくなるだろう。
だが最後の試合は相手も負け続けてきたチーム
試合は均等した。
0-0のまま後半を迎えることになるかと思ったそのとき。
ついに1点をもぎ取った。
あとは時間を稼ぐだけ・・・・
そんなときだった。
「キーパー!!」
ディフェンダーとゴールキーパーの間にボールが転がった。
転々とボールはキーパーに向かう。
そして、そのボールを拾い上げたとき
またしてもけたましいホイッスルがピッチ上で鳴り響くのであった。
凍りつく空気。
審判は、胸ポケットかカードを取り出して
頭上高くそのカードを提示した。
色は、、、赤かった。
そしてピッチ上を去るキャプ。
そうキャプ。
キャプだった。
またしてもキャプだ。
スーパービギナーの大会でイエローとレッドを見るとは。
そして、そうキーパーが退場ということは、
今ピッチ上にいるものがキーパーをやるのか、
誰かが、交代してベンチの人がキーパーやるかだ。
俺は、ベンチからフリーキックを見守った。
だが、残念ながらボールはゴール左隅に吸い込まれていくのであった。
うん。試合後キャプは土下座してたね。
さぁウルトラマン体力をなんとかせねば。