「うぉおおおおおおらぁああああ!!!」
鋼より硬い鈍器を振りかぶり、シキの体に、打撃を叩き込む。
「土門!?」
「ホォオオオムラァアアアアン!!!!」
ギチギチと俺の筋肉が悲鳴を上げる。でも知ったことじゃねぇ。
ここで俺がまけたら、コクトーにその鋭い爪のある右腕が襲い掛かる。
だから、負けられねぇ。
「俺の馬鹿力ォォオオ!」
歯を食いしばり、踏ん張る。
「なめんじゃねぇぇええええええ!!!」
ボキン!!と音を立て鈍器が折れると同時に、シキが吹っ飛ぶ。
シキは空に打ち上げられると、体勢を整えようとするが、片翼では、それは叶わない。
上空にシキがいる間に、魔術詠唱をする。
トドメだ。
『土よ、我が名に従い刃と化せ!』
地面がもりあがる。だが今度は弾けない。
そのまま、槍のように上空へとのびていく。
『素材強化(マテリアル=ライズ)!!!』
槍がバキンという音をたてて、鋼と化す。
「馬鹿なめんなよ」
『オォォォォォォ――――――――――――――――!?』
シキが槍の上に落ちてくる。
「鳥の串刺し、いっょあがりっ!」
ドドシュという、刃物が肉に突き刺さる音が、あたりに響いた。
「まさかお前に助けられるとはなぁ・・・」
「ん?」
シキを視ていた土門がこちらを向く。
「助けることはあっても、お前に助けられるとはおもいもしなかったよ」
「コクトー、何気に酷いこといってるじぇー?」
カンラカンラと土門が腰に手を当てて笑う。
・・・しかし妙だ。昨日までは核なんてものはなかったはずなのに、今日になって核をもってシキが現れるなんて。
「あーぁー・・・派手にやったなお前ら」
「藤井・・・先生」
後ろから藤井が歩いてくる。のんきにも、タバコを吸ってやがる。
「とりあえずこれ邪魔になるから、黒桐、消してくれ」
「あ、はい」
手と手を合わせて魔力をこめ、白球をつくる。
『白い満月(フルムーン)』
今度は全身を覆えるぐらいの大きさのものをつくろうとする。
バチバチと音を立てて球は大きくなっていく。
「駄作が・・・」
「え?」
藤井がなにかいった気がした。
しかし、はっきりとは聞き取れなかった。
(今・・・駄作っていわなかったか?)
聞き間違いだったかもしれない。
やっとのこと、シキを染色し、消し去る。
「いやー、しっかし俺今回大活躍じゃねー?野球とシキ討伐で!」
土門がたははー!といいながら笑う。いや、まぁ活躍したっちゃしたけど。
「いや、お前でも成績1の可能性が・・・」
「アーアー!キコエナイキコエナーイ!!!」
耳をふさいで大声を出して、ごまかそうと土門がする。
「まぁオマエは今日大活躍だったよ」
「だろぉ!」
「馬鹿も使いどころだな」
「ちょ!酷くないコクトー!?」
馬鹿は馬鹿なりに色々考えてるのかもな、土門。
正真正銘の、考えることをやめた馬鹿なら、シキ倒すなんてことできないよ。
「ま、ホームランうったっていうことにしておいてやるよ」
「お前に認めてもらえりゃ妹に胸はって兄ちゃんホームラン打ったっていえるじぇー」
「風邪なんだろ?今日お見舞にいってもいいか?」
「いやー、移しちゃ悪いし、それにあいつさー」
「うん?」
「お前とあうと多分熱あがるじぇ?」
「え!?何!?俺した!?」
フーと土門が溜息をつく。わざとらしく腕を肩のところまであげて、首を横にふるモーションがなんだかいらつく。
「罪作りな男だなコクトー。まぁうちの妹泣かすようなことあったらぶっ飛ばす」
「ちょ!訳わかんねぇ!つかお前はいい加減妹離れしろこのシスコン!」
「なんですとー!?」
ギャーギャー言い合っていると真白と悠李が後ろから小走りでこちらに向かってくるのが見えた。
「白亜ー!大丈夫?」
「あぁ大丈夫」
「土門・・・無茶しすぎ」
「いやいや!ヒーローに無茶はつきものだぜ!?俺今日大活躍だし!」
「でも成績・・・」
「ダー!!コクトーと同じこというなし!」
また土門が耳をふさいで叫ぶ。
次へ
鋼より硬い鈍器を振りかぶり、シキの体に、打撃を叩き込む。
「土門!?」
「ホォオオオムラァアアアアン!!!!」
ギチギチと俺の筋肉が悲鳴を上げる。でも知ったことじゃねぇ。
ここで俺がまけたら、コクトーにその鋭い爪のある右腕が襲い掛かる。
だから、負けられねぇ。
「俺の馬鹿力ォォオオ!」
歯を食いしばり、踏ん張る。
「なめんじゃねぇぇええええええ!!!」
ボキン!!と音を立て鈍器が折れると同時に、シキが吹っ飛ぶ。
シキは空に打ち上げられると、体勢を整えようとするが、片翼では、それは叶わない。
上空にシキがいる間に、魔術詠唱をする。
トドメだ。
『土よ、我が名に従い刃と化せ!』
地面がもりあがる。だが今度は弾けない。
そのまま、槍のように上空へとのびていく。
『素材強化(マテリアル=ライズ)!!!』
槍がバキンという音をたてて、鋼と化す。
「馬鹿なめんなよ」
『オォォォォォォ――――――――――――――――!?』
シキが槍の上に落ちてくる。
「鳥の串刺し、いっょあがりっ!」
ドドシュという、刃物が肉に突き刺さる音が、あたりに響いた。
「まさかお前に助けられるとはなぁ・・・」
「ん?」
シキを視ていた土門がこちらを向く。
「助けることはあっても、お前に助けられるとはおもいもしなかったよ」
「コクトー、何気に酷いこといってるじぇー?」
カンラカンラと土門が腰に手を当てて笑う。
・・・しかし妙だ。昨日までは核なんてものはなかったはずなのに、今日になって核をもってシキが現れるなんて。
「あーぁー・・・派手にやったなお前ら」
「藤井・・・先生」
後ろから藤井が歩いてくる。のんきにも、タバコを吸ってやがる。
「とりあえずこれ邪魔になるから、黒桐、消してくれ」
「あ、はい」
手と手を合わせて魔力をこめ、白球をつくる。
『白い満月(フルムーン)』
今度は全身を覆えるぐらいの大きさのものをつくろうとする。
バチバチと音を立てて球は大きくなっていく。
「駄作が・・・」
「え?」
藤井がなにかいった気がした。
しかし、はっきりとは聞き取れなかった。
(今・・・駄作っていわなかったか?)
聞き間違いだったかもしれない。
やっとのこと、シキを染色し、消し去る。
「いやー、しっかし俺今回大活躍じゃねー?野球とシキ討伐で!」
土門がたははー!といいながら笑う。いや、まぁ活躍したっちゃしたけど。
「いや、お前でも成績1の可能性が・・・」
「アーアー!キコエナイキコエナーイ!!!」
耳をふさいで大声を出して、ごまかそうと土門がする。
「まぁオマエは今日大活躍だったよ」
「だろぉ!」
「馬鹿も使いどころだな」
「ちょ!酷くないコクトー!?」
馬鹿は馬鹿なりに色々考えてるのかもな、土門。
正真正銘の、考えることをやめた馬鹿なら、シキ倒すなんてことできないよ。
「ま、ホームランうったっていうことにしておいてやるよ」
「お前に認めてもらえりゃ妹に胸はって兄ちゃんホームラン打ったっていえるじぇー」
「風邪なんだろ?今日お見舞にいってもいいか?」
「いやー、移しちゃ悪いし、それにあいつさー」
「うん?」
「お前とあうと多分熱あがるじぇ?」
「え!?何!?俺した!?」
フーと土門が溜息をつく。わざとらしく腕を肩のところまであげて、首を横にふるモーションがなんだかいらつく。
「罪作りな男だなコクトー。まぁうちの妹泣かすようなことあったらぶっ飛ばす」
「ちょ!訳わかんねぇ!つかお前はいい加減妹離れしろこのシスコン!」
「なんですとー!?」
ギャーギャー言い合っていると真白と悠李が後ろから小走りでこちらに向かってくるのが見えた。
「白亜ー!大丈夫?」
「あぁ大丈夫」
「土門・・・無茶しすぎ」
「いやいや!ヒーローに無茶はつきものだぜ!?俺今日大活躍だし!」
「でも成績・・・」
「ダー!!コクトーと同じこというなし!」
また土門が耳をふさいで叫ぶ。
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