二足の草鞋 -73ページ目

孤独な道標 【第七章】~拒否④~

【第七章】
≪拒否④≫

速達を出してから2日経っても奴隷からの連絡はなかった。何がいけないんだ。

プレゼントがいけなかったのか?それなら次はアイマスクと一緒に購入した下着を奴隷のポストに入れた。もちろん手紙を添えて。

『みるくへ

この下着を穿いてくれ。きっと似合うと思う。アイマスクと一緒に使ってくれると嬉しい。

俺だけのみるく』

その後も奴隷の為にプレゼントを購入し、ポストに入れた。

プレゼントした数は、はっきりと覚えていない。一番自身のあるプレゼントは俺の下半身を撮った写真の裏に『寂しかったらいつでもこの棒が待ってるよ』と書いた写真だったが、反応はなかった。
「押してダメなら引いてみろ」と世間では言われているが、引いていたらいつまで経っても振り向く様子がない。それに俺自身が我慢出来なくなっていた。
久しぶりに奴隷のアパートを訪ねてみた。部屋の明かりは点いていない。アパート前で待つこと10分、奴隷が帰って来た。こちらを確認すると呆れた表情でこちらを見た。
「久しぶり・・・。」と奴隷に話しかけた。
「あのさぁ・・・。色々送りつけてくるのやめてくれる?」
「遠慮することないよ。おまえの好きなものは俺が一番わかってるよ。」
「モノを貰っても嬉しくないよ。」
「そんなことないだろ。嬉しいだろ。」
「捨ててもいいの?」
「捨てられないだろ。俺を捨てられないのと一緒で、おまえが捨てるワケないじゃないか。」
「んじゃ、捨てていいのね」

「勝手にしろ。」
俺は奴隷を抱き締めキスをしようとしたが、奴隷に拒まれてしまった。
「なぁ・・・ちゃんと話し合わないか?」
「話し合っても、そっちは私の言葉なんて信じてくれないし、自分勝手な論理を振りかざすだけでしょ」

「何言ってるんだよ。こんなにみるくのことを想っている奴は世界に俺一人だけだぞ。他の男はみるくを弄ぶだけで、喜ばせることなんて出来やしない。」
「だから、それが自分勝手なんだよ。なんでわからないの?」
「とりあえず、外じゃなんだから、家にいれてくれよ。」

家の中に入ってしまえばこっちのモノだ。強引に押し倒して棒を穴に入れれば奴隷も大人しくなるさ。
「家の中に入れるつもりはないから。話すならどこか違うところでして。」

ち・・・奴隷も一筋縄じゃなくなったな。