えにーの読書感想文

えにーの読書感想文

読んだ本の説明や感想なんかを書いていきます。主にミステリーや歴史・皇室関係についてが多いと思います。
未読の本の内容を確認する際にも参考になれば幸いです。



『ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー』

北森 鴻、光文社文庫、2009年



くれぐれも京のぶぶ漬けには注意すんねんで。


京都の寂れた名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬 次郎の腐れ縁でもある、地元の弱小新聞社の帰社・折原 けいに殺人容疑がかけられた。それは裏京都の取材に来ていたフリーライターの毒殺事件で、胃の内容物から死の直前にフグ料理のコースを食べたようなのだが、その食事場所は判然としない。元怪盗の有馬は、けいの容疑を晴らすために調査を開始するが。(表題作)


絵に描かれた馬が抜け出し、車と衝突したという事故。妻子から「浪費癖」「吝嗇癖」と評される男の死。白味噌が絡んだ脅迫事件の真相とは。


ミステリアスな京都を舞台に巻き起こる謎・全6篇を収録した短編集。





   


シリーズ第2段。

今回も魅惑の古都・京都を舞台に、これぞ京都といった謎が巻き起こります。


ちなみに、ぶぶ漬けって、いわゆるお茶漬けのことらしいですね。関東人なもんでまったく知りませんでした。字面だけ見ると沢庵とかの漬け物の一種かなとも思ってしまいますが、画像検索すると美味しそうなのが沢山出てくる。

そして、このぶぶ漬けには色んなイワレもあるらしく、これを勧められたら遠回しに「帰れ」という意味なのだとか?京都ならではの言葉遣いなのですかね。


そのほかにも京都グルメも字で楽しめる短編ミステリーですね。