「待って、行かないで!」
やっと掴めた君の手を、離すわけにはいかない。皮膚の色が白く変わるほど、私の有りっ丈の力で握りしめた。
けれど君はいとも簡単に払い除け、溜め息混じりにそっと呟いた。
「………僕の勝手だろう」
君はいつもそうだ。何でも一人で抱え込んで、頑張り続ける。今回もまた、全部背負うつもりでいるのか。
私と居ることに疲れてしまったのだろうか。口にしないだけで、迷惑だったのだろうか。
「“一緒に”って約束したじゃない!」
君の足取りが悪くなる。
「全部嘘だったの?ねぇ、」
私はまた、大切な人に捨てられて、一人ぼっちになってしまう。
「もう、終わりにしようか」
一瞬、何を言われているのかわからなかった。それ、さっきも言ってたよね?本気で言ってるの?私と別れたいの?
隠しているつもりでしょうけど、声が震えてるの気付いてないでしょう。
「私には貴方しかいないの。貴方のこと―――」
大好きだから。どこにも行かないで、ずっと傍に居て。
想いは言葉にしないと伝わらないって言うけど、相手に届かなければ話にならない。
聞こえていないはずなのに、どうしてそんな悲しそうな顔をするの。
「………ごめんよ」
はっきりと聞こえた。
「やだ、どうして、」
君と一緒にいることに、理由など必要なのだろうか。答えは分かっているはずでしょう。
私はただ君が好きで、大好きで、どうしようもないくらい愛しているだけなのに。
「君と居る資格が、もう無いんだ」
「………何言って、」
「他の人と、幸せになって」
「そんなの嫌、貴方じゃなきゃ意味ない!」
「バカなこと言うなよ」
目に見えるモノも、見えないモノも、いつも代わりのきかないモノから失っていく。
残るのは、連絡の来ないスマホと、行き場の失った感情。
………これ以上失うモノが何もなければ、怯えることはないのかな。
「ありがとう、私の愛した人」
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Linoです。 2部構成? 書いてみたかった書き方をしてみました^q^
0から何かを書くのはやっぱり難しいです。 経験談を改造した方が書きやすい←
次は頑張って明るい話にしよう(´・ω・`)
