トレヴァー・ノートン 赤根洋子訳 文春文庫 2016年11月10日
原書が発行されたの2010年なんで、かなり新しい考察。
十八世紀あたりの医者の話からはじまるので、ドキュメントとは言いがたい。
その頃の身分差というか、倫理の違いは「人体実験」という言葉に対する現代の反応とは違うだろう。
マッドサイエンティストって言葉から思い描く様子とはちと違う。
すんげマジメなんだよね。
被験者募集してたり、犯罪者や貧困層を素材としてみてたりもするけれど、究極「自分」を実験体にしてるからなぁ。
そんな累々たる死体の上に、今のワクチンがあり、麻酔がありなんだから、おぞましいとは言い切れない。
現代の感覚からみれば笑っちゃうようなことを真剣にやってる。
今の倫理もそれこそ何十年後には笑われてるかもしれない。
文春もこうゆう本を出してくれてればいいのにな。