妙案なし 赤字列島
洋服の青山
11月10日に発表した2021年3月期の決算説明会の中で、全体の2割にあたる160店舗の不採算店舗の閉店と、正社員の1割に相当する400人に希望退職を募集することを明らかにした。すかいらーくホールディングスは12日、2020年12月期通期の連結最終損益(国際会計基準)が150億円の赤字になりそうだと発表した。前期は94億円の黒字。新型コロナウイルスによる在宅勤務の浸透などで来店客が落ち込み、宅配や持ち帰りでも補えない。コスト削減に向け、21年末までに不採算店舗を中心に約200店を閉める。
全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)が10月27日に発表した2020年4-9月期(21年3月期第2四半期)の連結決算は、純損益が1884億7700万円の赤字(前年同期は567億8700万円の黒字)となった。2021年3月期通期の見通しは、2003年の連結決算移行後では最大となる5100億円の最終赤字(前期は276億5500万円の黒字)を見込む。
電通グループ、7-9月期(3Q)税引き前は赤字転落
日清紡HD ● 経常赤字転落を見込む
西武HD ● 経常赤字転落を見込む
日産自動車は11月12日、2020年4~9月期(第2四半期累計)の連結決算を発表。最終赤字は第1四半期の2856億円から3300億円に拡大した。
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は11日、2021年3月期の最終損益が450億円の赤字(前期は111億円の赤字)になりそうだと発表した。7月発表の600億円の赤字予想からは改善する。子会社の三越伊勢丹不動産の譲渡による関係会社株式売却益71億円を特別利益として計上するほか、販管費の削減の積み増しで、赤字幅が150億円縮小する。
三菱ケミカルホールディングス(4188)は4日、2021年3月期(今期)の連結決算(国際会計基準)で、最終損益が590億円の赤字になりそうだと発表した。前期比9%減、490億円の黒字の従来予想から一転赤字となる見込み。7~9月期にイスラエル連結子会社の無形資産の減損損失を計上したのに加え、米国子会社の工場閉鎖に伴う減損と費用が利益を下押す。
全国の私鉄大手14社の2020年9月中間連結決算が12日出そろい、全社が大幅な減収を記録し、赤字に転落した。新型コロナウイルスの感染拡大は鉄道事業以外のホテル、レジャー事業にも深刻な打撃を与えており、21年3月期の連結業績も全社が純損益の赤字を見込んだ。
ブリヂストンは11月12日、2020年1~9月期(第3四半期累計)の連結決算を発表。コロナ禍の影響による最終赤字は第2四半期の220億円から241億円へ拡大、通期最終損益は600億円の赤字となる見通しだ。
みずほ、週休3~4日制導入 12月にも、メガバンク初
みずほフィナンシャルグループは6日、希望する社員を対象に週休3~4日制を導入する方針を明らかにした。労働組合と協議し、12月にも始める。週休3日以上を制度として導入するのはメガバンクで初めて。新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、多様な働き方を進める。
赤字32億円、希望退職100人募集 エイベックスの9月中間
エイベックスは5日、グループ正社員を対象に100人程度の希望退職を募集すると発表した。新型コロナウイルスの影響で興行・イベント中止を余儀なくされ、同日発表した9月中間純損益は32億円の赤字に陥り、人件費を圧縮して業績の立て直しを図る。
