FP1級検定も終わり、「時効」ということで、自作のFP1級論述対策予想問題を特別に公開します。
国語力も問題意識も出題者レベルには達していないと思いますが、次回以降の対策になれば幸いです。
☆なお、解答例は用意いたしません。自分なりに考え、導き出したものが「答え」です。
☆凡例
重要度◎・・・出題が大いに予想されるもの
重要度○・・・出題が有力視されるもの
重要度△・・・出題要注意のもの
重要度▲・・・大穴
おまけ・・・自分が出題者ならば出したい問題
--------------------------------------------------------------------
問題№1(著作権法とFP業務)【重要度:◎】
FPの業務においては、原稿の執筆やセミナー・講演のレジュメ作成など、著作権にかかわる場面も多いため、著作権法に関する正しい知識と理解が求められる。
著作権法の定義について説明するとともに、FPのあなたがセミナーや講演で講師を務める場合においては、どのような点に留意すべきか、300字程度で述べなさい。
問題№2(個人情報保護法)【重要度:◎】
FPが業務を行うに当たって、十分理解しておくべき法律の一つに「個人情報保護法」がある。個人情報保護法で定める「個人情報」の定義について説明するとともに、その後拡充が図られた改正法の内容についても説明し、合わせて300字程度で述べなさい。
問題№3(特定商取引に関する法律)【重要度:△】
取引形態の複雑かつ多様化やインターネットの普及等により、事業者と消費者間でのトラブルが多発している。「特定商取引に関する法律」では、これらのトラブルを防止するための規制を設けている。
「特定商取引に関する法律」において、トラブルが多発する取引類型の具体例を挙げるとともに、法律で定められている規制内容について、合わせて300字程度で述べなさい。
問題№4(金融商品取引法における「金融商品仲介業」とFP業務)
FPが業務を行うに当たって、十分理解しておくべきことの一つに金融商品取引法における「金融商品仲介業」との境界の問題がある。金融商品取引法における「金融商品仲介業」の定義を説明するとともに、ファイナンシャル・プランニングのうち金融資産の運用設計を行うに当たって、金融商品仲介業者としての登録を受けていないFPはどのような点に留意すべきか、300字程度で述べなさい。
問題№5(「クーリングオフ」の仕組みと注意点)【重要度:△】
FPの業務において、顧客から訪問販売や保険の加入等でトラブルとなってしまい困っていると相談を受けた時に、「クーリングオフ」が利用できるかどうかについて助言できるようにする必要がある。
「クーリングオフ」の仕組みと注意点について、300字程度で述べなさい。
問題№6(金融商品取引法における「適合性の原則」)【重要度:○】
「金融商品取引法」において、金融商品取引業者が守るべき主な販売・勧誘ルールのひとつに「適合性の原則」がある。この概要について、具体例を交えながら、300字程度で述べなさい。
問題№7(弁護士法とFP業務)【重要度:▲】
FPが業務を行うに当たって、十分理解しておくべき法律の一つに「弁護士法」がある。同法に定める「一般の法律事務を扱うことを業とすること」の意味を説明しなさい。あわせて、弁護士資格を持たないFPが、FP業務を行う上で弁護士法に抵触しないよう、どのような点に留意すべきか、合わせて300字程度で述べなさい。
問題№8(消費者契約法(金融商品販売法についての記述を参考にした必要項目の記述))【重要度:◎】
事業者と消費者との間で、契約や販売方法に関するトラブルが増加したことを背景に、AさんはFPのBさんに相談し、「消費者契約法」の内容について説明を受けた。
下表<金融商品販売法と消費者契約法>の金融商品販売法についての記述を参考に、消費者契約法の表中で(***)とされている項目(保護の対象、法律が適用される場合、法律の効果、立証責任)について、300字程度で説明しなさい。
問題№9(フィデューシャリー・デューティー)【重要度:△】
2017年3月30日に金融庁より「顧客本位の業務運営に関する原則」が公表されたことにより、「フィデューシャリー・デューティー」の重要度がますます増している。
「フィデューシャリー・デューティー」の定義を説明するとともに、各社の主体的な取り組みが求められている「顧客本位の業務運営方針」について、具体例を交えて300字程度で説明しなさい。
問題№10(金融商品取引法(保険業法での準用))
金融商品取引法は幅広い金融商品について横断的・包括的な法を整備し、同じ経済機能を有する金融商品に同じルールを適用することを意図している。
「保険業法」でも金融商品取引法で定められている規定を準用しているが、その概要について300字程度で説明しなさい。
問題№11(「積極的な顧客対応」の具体例)【重要度:△】
金融機関および保険会社では「積極的な顧客対応」を求められているが、「積極的な顧客対応」の具体例について2016年5月施行の「改正保険業法」を例にして、300字程度で説明しなさい。
問題№12(「金融商品取引法」の趣旨とFP業務)【重要度:▲】
「金融商品取引法」の趣旨について説明するとともに、金融商品取引業者としての登録を受けていないFPが同法に抵触しないよう留意すべき点について、300字程度で説明しなさい。
問題№13(フィンテックの定義とFP業務への影響)【おまけ】
IT技術の進展により、近年「フィンテック」が注目されている。
「フィンテック」の定義についてフィンテックを活用した具体例を交えて説明するとともに、今後のフィンテックの進展によりFPの業務にどのような影響を与えると考えられるか、合わせて300字程度で述べなさい。
--------------------------------------------------------------------
以上がなけなしの頭脳と知見でこしらえた予想問題13題でした。
「本命級」(◎印)には著作権法・個人情報保護法・消費者契約法をリストアップしていましたが、そのビッグ3のうちの消費者契約法が出題されました。
「法改正」の内容も書かせており、今後も法改正のあったFP関連法規を書かせる問題が出題されそうな所感を持ちました。
それゆえ、過去問暗記では限界があって、FPジャーナル継続教育テスト(FPと倫理テスト)などで関連法規を読み込んでおく必要がありそうです。
また、与えられた問題を解くばかりではなく、自ら問題を作成して自分で解くことで、生きた学習にもつながるように実感いたしました。
あとは、「自分の手で書く」こと。
これが大切です。
次回はどのような問題が出題されるのでしょうか。。。
<完>