昨年末から,ニュースでは風疹・インフルエンザ・リンゴ病・麻しん(はしか)と
感染症流行の話題が多かったのですが,今回の三重県の麻しんはかなり大変なことになってきたと感じています
↑メーテレのニュース https://www.nagoyatv.com/news/?id=192901 より
三重県のHPでは,17人ではなく18人になっていました.49人中18人が感染.
18人のうち,ワクチン接種歴の内訳は,接種なしが15人,1回接種が2人,不明が1人となっています.
年齢は10歳代が15人,20歳代が3人.この報告は三重県のみなので,参加者が愛知・和歌山・岐阜となればこれからまだ報告数は増えてくるでしょう
麻しんも風しんもワクチンの必要回数は2回です.
母子手帳に2回の接種歴(記憶ではなく記録)があればOK
2000年(平成12年)4月2日以降に生まれた方は,定期接種としてワクチンを2回接種を受けている世代です.今年の4月に19歳になる方たちです.
1999年(平成2年)~2000年(平成12年)生まれの方は,1回接種年齢なのですが,2008年(平成20年)4月~2013年(平成25年)3月まで5年間の時限措置で、中学1年生及び高校3年生も定期接種としてワクチンを受けることができた世代.ただし,2回接種率は8割前後なので,1回しか接種していない方もいる世代.
それ以前についてはコチラを参照ください.
→本来なら,18歳までの方は2回,20代の方でも1回はワクチンを接種しているはずなんです.
接種なしが15人って...何か特殊な集団だったのでは?と予測せざるを得ません
というのも,ワクチンの接種率は,2008年(平成20年)から1歳時の第1期,小学校就学前の第2期ともに90%以上です.2007年の第2期は88.2%ですが,18人感染していて,15人がワクチン未接種は,ちょっと考えられません.
(厚生労働省 麻しん風しんワクチンの実施状況 https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou21/hashika.html )
今回発症した10~20代の方の同居家族のワクチン接種歴,そして今後の二次感染,三次感染を考えると,恐ろしいです.
麻しんの感染力は半端なく強力で,免疫がない人が罹るとほぼ100%発症.
罹患しても治療法はありませんし,合併症で致命的な事態になることもあります.
続報が気になります.