こんにちは、縁愛・料理研究家 呉です。



「食材」と「食材」のご縁

「食材」と「人」のご縁

「人」と「人」のご縁



すべて命と命が生み出したご縁だと感謝し、

愛を注いで素敵なものにしていきたい、

そんな思いで料理をつくっています。


味覚センサーの調整(料理のさしすせそ)

さ:砂糖
し:塩
す:酢
せ:醤油
そ:味噌

前回は、こちらの料理のさしすせそについての話でしたが、
今回は、この流れに沿った味覚センサーを調整するお話です。

ここからは私の体感で、どちらかと言えばサイエンスではないのですが、
人間の味覚が鈍ってくるのも、この「さしすせそ」の順番な気がしているので
参考までにお伝えできればと思います。

料理人である以上、お客様から対価をいただくものは、きちんとそれなりの質を担保した上で
ご提供するですが、その品質の最終判断に使うのが自分の5感であり、味であれば味覚です。

しかし、味覚は、同じものを食べ続けると、その味に対してどんどんと麻痺していきます。

これは、生物学的に考えれば当然のことで、日常的に手に入る食べ物や飲み物に対しては、必要以上に警戒するためのエネルギーを消費したくないのです。毎回、お米や水を警戒しながら口にするのは疲れます。それでなくても、食事の時は周辺への警戒が緩む時間ですので、自然界での生存を考えれば素早く済ませるに越したことはありません。
そして、いつもの味に馴染んでいけば、その地域で得られる食料に対して無意識レベルで判別できるようになるので食料に困らない、という脳の判断がくだされるわけです。

生存を第一に考えれば、手に入れやすく食べ続けられる食べ物は「慣れたほうが良い」のです。

とは言え、今の飽食の時代にあっては、肥満遺伝子と同じくらい、本来の役割が裏目に出ている機能でもあります。

そこで、やっと本題の、今回のテーマ「さ:砂糖」の感覚についてです。

糖分は脂肪やタンパク質に比べて、エネルギーが取り出しやすい物質です。瞬発的な動きを生み出すのは糖分をエネルギー源とすることが多いです。
裏を返せば、糖としての形状では体内に大きく貯蓄がしにくい物質でも有ります。

そのため、糖分を必要とするのであれば、必要に応じて摂取し続けなければならないのです。

進化の過程において、「糖を識別して摂取する」ということのために発展した味覚が「甘さ」なのです。舌で糖分を感知したら幸福感を感じる、そういったいきものたちが適者生存のルールを生き延びてきたのです。

そんな生物である私は大の甘いもの好きなのですが、最近、事務仕事の時に、いつも以上に甘いモノが欲しくなるのを感じて危機感を感じました。
「あ、これはやばいな」と気付くレベルです。

「いつも以上に」というのがポイントで、私の場合は、時々起こる現象です。

体が砂糖に馴染みすぎていて、禁断症状が起こります。
日々口にしていると気づきませんが、それほどまでに生成された糖分というのは麻薬的です。

こういう時は、味覚も砂糖に対して鈍麻しています。
そして、体感で感じられるほど、砂糖というのはわかりやすく強烈な刺激物です。

この状態を放置しておくと、料理人としては正常な味の判断ができないわけですから、
甘味に対するセンサーを回復させなければならないのです。

そのセンサーを回復させるためにやること。

「甘い物を摂取するのを一時的にやめました」

対策としてだいたい2週間ほど甘いモノをやめる or 相当減らすと、体と味覚が回復するのを感じます。1週間でも十分効果が得られます。

必要以上に与えられている環境から体を開放すると、恒常性により体は一番自然な状態へと戻っていきます。

その時、一番苦労するのは、脳が考えるイメージ(経験からくる予測)と体の感覚が合致しないことです。
頭が求めるものと、体が受け入れられるものが違う、という気持ち悪い状態になります。

私はチ◯コモナカジ◯ンボが大好きなので、今回の一週間、甘いものの誘惑に負けなかったご褒美に、一つ食べました。
5分後、一個で胸焼けしました。普段なら、2個食べても気にならなかった食べものが、です。

少し時間はかかりますが、いい感じでカラダが砂糖の影響から抜けてきたようです。

これをやると、味覚の回復と同時に、味覚センサーのバグによってバランスを崩しかけていた体内の栄養状態も一緒に回復してきます。

人間の能力は、「使わなければ失われます」しかし、「休めなければ消耗します」

一度、いつもの自分とは違う行動を試してみてはいかがでしょうか。


ちなみに、塩の場合は、料理全般の味に関わってしまうので、
「塩気絶ち」と言うのは非常に難しいです。

ですので、私の場合は3ヶ月に一度、2日間の断食でカラダをリセットしています。
これをやると味覚が鋭敏になっていくのがすごくわかります。

また、酢や、醤油、味噌についてですが、これらの過剰摂取というのは殆どの場合は起こったことがないので、問題はないかと思いますが、少しいつもの自分と違うな、と思われたら、味覚を長時間休ませるだけの「味覚の回復」をしてみてはいかがでしょうか。

さ:砂糖、し:塩、やはりこの順番で、味覚も気をつけていくのが大事たというおはなしです。

物体が安定に供給されることがホメオスタシス(恒常性)を維持しているわけではなく、
やはり生命が動的平衡によって成り立っていることを意識できる事象でも有りますね。
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今回は、料理の基本の分子サイズや物性のお話と、
その物性を感じ取ってきた人が持つ感覚、五感というセンサーについてのお話です。

まず、「料理のさしすせそ」というものですが、

さ:砂糖
し:塩
す:酢
せ:醤油(せうゆ→しょうゆ)
そ:味噌

これは料理の基本の調味料を使用するときの順番を示した有名なリストです。

1.さ:砂糖
 
砂糖の主成分であるショ糖(C12H22O11)は、 塩(NaCl)や、酢(CH3COOH)に比べて分子が大きいため、早めに入れます。
 味を付けたい物体の隙間を、先に小さな分子で埋められてしまっては、大きな分子が入り込む余地がなくなるのです。

2. し:塩 

塩の主成分である塩化ナトリウム(NaCl)は、分子は小さいもの、固体(粉末)で使うことが多く溶解に時間を必要とすること、主成分に揮発性の物が少ないため、2番めを意識します。

3. す:酢

酢はほとんどの場合、液体なので、固体のように溶け残りを心配する必要はありません。
また主成分である酢酸(CH3COOH)は揮発する性質があるため、
風味を大事にする意味でも中盤に投入します。

4. せ:醤油、そ:味噌

これらは、発酵という微生物の複雑系の中で生み出され、多様な種類があり、
また特徴的な風味をもたせたものも多いため、
最後の最後に加えて、それぞれの個性を活かすと料理の深みが増します。

驚くべきは、昔の人達は、体感・味覚でこの流れを理解し、この言葉を残されたのですから、偉大としか言いようがありません。人の歴史に対して、畏敬の念を感ざるを得ません。


そして、次回は、(蛇足とは思いながらも)私の自己流ながら、
人間の味覚センサーのメンテナンスの方法を、この「料理のさしすせそ」になぞらえて
お伝えしたいと思います。
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では、前回に引き続きまして、ヨウ素を過剰摂取するとどうなるのか、というところをご紹介していきます。


ヨウ素過剰でも甲状腺機能低下症を引き起こすということがまず言えます。

なぜかというと、連続して過剰のヨウ素を摂取すると、無機ヨードがサイログロブリンに結合し、有機ヨードとなるプロセスが阻害されるという現象が起こるのです。
(ウォルフ=チャイコフ効果といいます)

この現象により、甲状腺ホルモンの生成が阻害されることによって
甲状腺機能低下症の危険性が高まるのです。


この甲状腺機能低下症になる危険性には個人差があり、
過剰摂取した全員がなるわけではありません。
(私自身は、日毎の不摂生と合わさって、甲状腺機能のバランスを崩してしまいましたが…)


 しかし、妊婦と新生児、乳幼児は違います。

昔の痰を切る薬(去痰薬)には大量のヨウ素を含むものがあり、
その去痰薬を長期に服用した妊婦から生まれた赤ちゃんに、巨大な甲状腺腫があり、気管を圧迫して、呼吸困難になり死亡したなどの、報告が一時期連続して発生しました。


お母さんの薬の中のヨウ素が、胎盤をとおして赤ちゃんに移行し、
赤ちゃんの甲状腺にたまって甲状腺機能低下症を起こしたと考えられ、
それ以後、妊婦での服用が止められました 。

「健康によい」と世間では言われているものでも、その量によっては毒にもなります。

特に、単純に摂取量と言っても、一時的に摂取する量や、
トータルで考えなければならない量があり、またこれらにもタイミングがあります。

自身のホメオスタシスを意識しながら、ほどほどという感覚を意識していきたいものです。


しれっと更新しつつ、前回の更新から4年と数ヶ月が経過していたりします。

すごく色々なことが起こったのですが、
コレに関しては、また機会があればお伝えできればと思います。

…むしろ、なぜ再開したのかのほうが面白いかもしれない。







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一時期、「うがい薬を飲んでおけ」というとんでもないデマが流れたヨウ素。

今も、テレビでは毎日聞く放射性元素の名前です。

身を守るための「うがい薬飲用法」は、その放射性ヨウ素を取り込む余地がないほどに、
先に安定な(※1)ヨウ素を入れておけ! という理論wが元になって話が出てきたんですね。

とある鼻炎薬の「ブロッカー」的な発想でわかりやすい話ではあります。

 花粉に先回りして○○ブロック!

 放射性ヨウ素に先回りして安定ヨウ素ブロック!

早いうちに、この「うがい薬飲用法」がデマであることがわかって安心しました。


私事ですが、実は私は甲状腺ホルモン亢進症(バセドー氏病)だったことがあり、ヨウ素を含む食材の摂取に関しては、一時期制限がかかっていたことがあります。

この頃は、
常に手が震えてたり(本人は気付かない)、
運動もしないのに膝が震えて立てなくなったり、
最終的には全身麻痺で入院したりと色々あった時期で、
それらの病気は密接にミネラルに関わるものだったので、
実体験を含めて勉強させてもらいました。

その時は、料理は好きだったのですが、栄養には全く興味がなかった時期でもありますね。


さて、ヨウ素ですが、この元素は甲状腺の正常な働きに不可欠ですが、
昆布など海藻に豊富で日本人は摂取量が多量になりがちなミネラルです。

そして、厚生労働省から出されている「日本人の食事摂取基準」を見てみると…
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/sessyu-kijun.html
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4al.pdf

成人の推奨量は、1日130μg(マイクログラム)とされています。

そして、海藻食文化の強い日本人の平均的なヨウ素摂取量は1日当たり約1,500mgと言われています。
(昆布だしは和食の味の基本ですからね)

つまりヨウ素は、何もしなくても、平均的な食事で
推奨量の10,000倍以上も摂取しているミネラルなのです!


むしろ、私からお伝えしたいのは、過剰摂取の危険性ですかね。

次回に続きます。



※1:安定なヨウ素
  放射性ヨウ素は「ヨウ素の放射性同位体」とも呼ばれるものです。
  原子として不安定な状態で、これがヨウ素としての性質を維持できなくなったとき、
  放射線を出しながら、キセノン(Xe)に変化します。
  これに対して、ヨウ素として安定している原子を「ヨウ素の安定同位体」と呼びます。
  この「安定同位体」という言葉から、上記、安定なヨウ素という表現をしました。


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「被ばく」という書き方はあまり宜しくない気がしている今日この頃。

紛らわしいのは承知で、やっぱりちゃんと漢字を見せるほうが良い気がします。

「被曝(=被ばく)「被爆」


編が「日」「火の違いで、読み方も、画数も同じなので、
本当に紛らわしくはあるんですけどね。
意味が全然違うからこそ、書いておかなければならない気がします。


被曝(被ばく)
   人体が放射線にさらされること。日常的に起こっている現象。

被爆:
   爆撃によって被害を受けること。
   原子爆弾・水素爆弾による被害は、「(原水爆)被爆」の略でこちらが使われる。


情報拡散の意味を込めまして、改めて触れてみました。



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