主治医となった先生の印象 | 36歳。がんサバイバーのブログ

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35歳で子宮頸がんに罹患。
治療して寛解。
再発の不安はあるものの、今のところ元気に過ごしてます。


がんセンターと聞いて古い建物を
イメージしていましたが、
10年前に新しく建て直されたようで
大きくて綺麗な建物でした

受付を済ませて待合室で待っていると、
父親がやってきました


私は20歳頃に家を出てから一人暮らしです

実家は近いけどあまり家に帰ることは
ありませんでした

父親に電話でがんを告げた時も
半年ぶりくらいに話をしました


久しぶりに会った父は、自分の周りで
がんになった人の話を一生懸命していました

父なりに励まそうとしてくれてるのでしょう



しばらくすると私の順番がきて
診察室に入りました

中にいたのはツンとした感じの
女性の先生です

『ふくよかな女性は優しそう』
というイメージを覆し、眼鏡の奥から
きりっとした双眸でこちらをじっと
見据えていました


問診、内診、組織診をして、先生から説明を
受けました

「MRIを見てみないと確定はできませんが
病期はおそらく1b2期でしょう」

「うちでは広汎子宮全摘出しかできません」

「腹腔鏡手術がしたいなら
紹介状を書きます」

はっきりとそう言われ、がっかりしました

早期発見なら腹腔鏡手術ができると
前の病院の先生が言っていたからです

肩を落としながら
その日はMRIの予約をして帰りました


しかしどうしても納得できなかった私は
帰りに図書館に寄って子宮頸がんの本を
読みあさりました

すると、ステージ1でも腹腔鏡手術が
できるのは1a2、1b1、2aなどの
限られた病期までと書いてありました

私は対象ではなかったのです


こうしてあきらめがついたと同時に、
はっきりと言ってくれた先生は
信頼できる人だと思いました

最初は冷たそうな先生だと思っていましたが
まったくそうではなかったのです


先生の温かさは、入院してから
さらに感じることになるのですほっこり