もうかれこれ30年ぐらい前に、不思議な列車に乗った思い出がある。


私は、東京の八王子に住んでいて、学校がお昼頃に終わると、駅でこの奇妙な列車を


よくみかけた。


ボディーはクリーム色に赤のラインで、特急色だった。



工業デザイナー エムのブログ-kiha58


http://tekkenweb.sakura.ne.jp/70railways/70dc/70dc307.html



この列車は駅をスタートする時に、各車両の屋根から、黒い煙を噴き出して走って行った。


その音はバスの様な音。


それもそのはず、ディーゼルエンジンを搭載した気動車。


電車もガンガン走っている路線なのに、この列車だけが、この気動車なのである。


列車の愛称は、アルプス3号。


新宿を出発して、都会をこのレールバスは、黒煙を吐きながら走って来る。


最初の停車駅は、八王子だ。


この列車の目的は、未電化区間である小海線に入る八ヶ岳や大糸線に入り、糸魚川と言う


日本海の駅まで行く。


あと、河口湖行きもつながっている。


この列車新宿を出るときが一番長い。


この列車グリーン車以外にはすべて運転席がついている。


だから、大月駅に着くと、前の数両を切り離して、それらは河口湖に行く。


小淵沢につくと、前の2両を切り離して、それらは小諸へ向かう。


そして松本駅に着くと、前の2両が糸魚川まで行く。


帰りは、行きの反対の行動をして、どんどん長くなって新宿に到着する。


要は、直行列車をまとめて走る。


ある意味画期的な列車だ。


風情もあった。なんだか一生懸命走っている感じがして、旅の楽しさに味付けをしてくれた気がします。


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