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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ
母を亡くした高校生のミアは、気晴らしに仲間とSNSで話題の「#90秒憑依チャレンジ」に参加してみる。ミアたちはそのスリルと強烈な快感にのめり込み、チャレンジを繰り返していくが、仲間の1人にミアの母の霊が憑依し—。(公式サイトより)

■ネタバレ
*パーティ会場になっている誰かの家、弟ダケットを捜す兄コール。漸く見付けると、弟は部屋に籠城している。「お袋の部屋だぞ」というホストの制止を振り切り、コールはドアを壊す。ダケットはベッドに腰掛けて肩を落としている。「奴等が居る…『お前は皆を傷付ける』って、親父が言うんだ」兄弟の父親は既に故人だ。兄は半裸の弟にシャツを被せて、外へ連れ出そうとする。出口付近で無数の携帯電話のカメラを向けられ、コールは「撮るな」と声を張り上げる。その一瞬ダケットから目を離し、振り返ると弟に胸を刺される兄。周囲は騒然となり、大半はその場から逃げ出す。ダケットは覚束ない足取りで数歩歩き、手にしたままのナイフを見詰めた後で、自分の眼窩にナイフを突き立てる。逃げられずに残っていた人々から悲鳴が上がる。
*2年前に母親を亡くした17歳のミア。父親と2人で居ると気が滅入ると感じるが、一方で孤独を抱えて鬱病になった。親友ジェイドの家族は、ミアも家族の一員のように扱ってくれる。今日はジェイドの弟ライリーから直接電話があり、彼を迎えに行くことに。ジェイドが迎えに行く筈だったが忘れているようで、電話にも出ないらしい。

*車内では2人で声を合わせて歌って盛り上がるが、途中で車に轢かれたカンガルーに遭遇してしまう。車を降りて確認すると、カンガルーは助かる見込みはない一方でまだ息があり、酷く苦しそうだ。「楽にしてやろう」と言うライリー。ミアも承諾して車へ戻るが、どうしてもカンガルーを轢き殺せずに回避して、そのまま走り去ってしまう。
*ライリーを家まで送り届け、ミアはそのままジェイドの部屋へ。2人の話題は、ヘイリーとジョスが最近披露している[憑依]遊びの件に。瞳孔が開き切った参加者の動画も投稿されているが、ジェイドはフェイクだと考えている。

*「今夜もホームパーティでやるらしいから、本物かどうか確かめよう」とジェイドを誘うミア。ジェイドは嫌がるが、ミアは「今日はママの命日だから、忘れたいの」と頼む。ライリーに呼び出された時も、亡母の追悼記念式の会場に居たのだ。

*ジェイドが折れて2人が家を抜け出すと、ジェイドはライリーから「迎えに来なかったことを母さんに言うよ」と脅される。仕方なくライリーを連れて、3人でパーティ会場へ。
*会場であるジョスの家に到着すると、ヘイリーに「1時間の遅刻だよ」と声を掛けられるジェイド。ライリーは「今夜は子守しなきゃな」と揶揄われるが、好意的な態度で迎えられる。しかしミアを見ると、ヘイリーは「マジかよ」と不快感を隠さない。「直ぐにベタベタしてくるから」と嫌われているのだ。

*母の件もありジェイド以外には友人が居らず、パーティに初参加のミア。他の参加者に声を掛けてみても素っ気ない対応で、居心地が悪い。そんなミアを気遣うジェイド。やがてジェイドの彼氏ダニエルも到着して[憑依]が始まる。
*ヘイリーは霊を呼び出せる[手]を持っている。それと繋がることで憑依が可能になる。憑依は90秒が限界、それを過ぎると霊に居座られてしまう。そしてその状態で死ねば、永遠に支配されるのだと言う。

*最初の志願者が募られ、ミアが立候補。彼女は椅子に縛り付けられ、ヘイリーがキャンドルを灯す。「火を点けると扉が開き、消すと閉まる」らしい。左手で握手するような形で[手]を掴み[話したまえ/Talk to me]と唱えると、目の前に死者のビジョンが出現。眼が白濁した、老いた男の姿だ。悲鳴を上げ、思わず[手]を離すミア。

*ヘイリーを筆頭に参加者はその反応に慣れているのか、携帯電話で撮影しながら爆笑している。ジェイドやライリーには何が起こっているのか分からない。「今のは誰なの」とミアが叫ぶと、ヘイリーは「知らない、毎回違う」と言う。
*呆れて止めるように言うジェイド。ヘイリーはそれを遮り、ミアに今度は[入るを許す/Let you in]と唱えさせる。ミアが改めて[手]を握ると、次は腐敗した大柄な女の霊が出現。指示通りに言葉を発すると、女の霊がミアの中へ。

*瞳孔が開き、虹彩も黒く大きくなるミア。何もない空間を指差し「そこに居たのか」と言い、ライリーには「お前は[皆]に好かれてる。奴はお前の後ろにいる」と言う。自分の背後を振り返るライリー。「八つ裂きにされるぞ。…いや、俺の獲物だ。八つ裂きにしてやる。さあ、逃げろ」
*憑依が80秒を越え、ジョスが[霊を出して]やろうとする。そのためにはミアが握ったままの[手]を引き剥がす必要があるが、体格の良いジョスが簡単に撥ね除けられる。「逃げろ、逃げろ」と繰り返すミア。

*停電が起こり、呆然としていたヘイリーが「93秒だ」と叫ぶ。今度はどうにか[手]を剥ぎ取ることに成功。制限時間越えを心配するヘイリーを余所に、ミアは「今の、超面白かった」と笑う。ヘイリーや参加者が喜び、パーティは盛り上がる。
*ミアも含めて、3人でジェイド達の家へ帰宅。憑依に怯えたライリーはジェイドと一緒に眠りたがるが、姉に拒否されてしまう。そこでライリーは、リビングで眠ろうとしていたミアの元へ。並んで寝転がり、ジェイドが憑依について尋ねると、ミアは「身体が熱くなって、何でも聞こえて見えて感じられるけど、助手席に居る感じ」と話す。
*続けてライリーはミアの母親について質問。「ママは睡眠薬を飲み過ぎたの、事故死よ」と答えるミア。しかし父を含めて周囲の人々は、自殺だと捉えている。その後ライリーが寝落ちると、ミアは携帯とイヤホンを片付けてやり、彼の髪を優しく撫でる。次いで、黒く皺深い何者かの指がライリーの髪を這う。
*後日ダニエルの希望で、ヘイリーに[憑依]を頼むジェイド。ジョスの家が使えないため今度はジェイド宅で、22時に約束をする。夕刻ダニエルが訪ねてきたことで、パーティを警戒するジェイド達の母スー。とは言え今回は小規模な集まりで、ヘイリーとジョス以外ではミア・ジェイド・ダニエル・ライリーと彼の友人ジェームズという面子だ。
*[手]は死者と交信出来た霊媒師から切り落とし、衛生保全(エンバーミング)したものだと言う。「セラミックで覆っているが、中には本物の手が入っている」と主張するジョス。ヘイリーは「悪魔崇拝者だと聞いた。もう片方の[手]も何処かにある」と話す。ジョスの友人の友人から譲ってもらったと言うが、真偽不明だ。
*先ずダニエルが憑依に挑戦。彼は信心深く、ジェイドと付き合って3ヶ月経ってもキスもしていない。ダニエルに憑依した霊は妖しく唇を舐めると、寝そべってペニスを床に擦り付け、ジェイドの犬を引き寄せて激しくキスをする。制限時間内に助け出されるが、ヘイリー達に撮影もされており憤慨するダニエル。
*その後は犬を部屋から出して、憑依を再開。ミア・ヘイリー・ジョス・気を取り直したダニエルもまた加わり、飽きずに繰り返す。やがてライリーとジェームズもやりたがるが、若過ぎて危険だからと止められる。許さないジェイドと拗ねるライリー。怒ったジェイドが部屋を出て、ダニエルが宥めようとそれを追う。
*ヘイリーとジョスが帰り支度を始める中、部屋に残ったミアはライリーに言い募られ「50秒なら」と承諾してしまう。本日最後の憑依が始まり、初めて霊を見たライリーは動揺して青褪める。励ますミア。

*ライリーは覚悟を決めて、霊を招き入れる。「本当にごめんね、傷付ける気はなかった。ミー、あなたに会いたい」喋り始めたのは、内容からしてミアの母親の霊だった。ライリーが動揺した理由はこれだったのだ。50秒経過したのでヘイリーが止めようとするが、ミアは「待って、私のママなの」と懇願する。

*「私を憎まないで。2人共愛してる」と涙を流す、ライリーの中の霊。ミアにとっては嬉しい再会だが、突如ライリーの様子がおかしくなる。苦し気に呻き、自分の頭部を激しくテーブルに叩き付けるライリー。打撃を繰り返し大量に出血した挙げ句、自分の右眼を指で抉り出そうとする。

*茫然としていたが我に返り、必死に止めようとするミア。ジョスが加勢しようとするとそれを逃れるためか、固定されたままのライリーの身体が椅子ごと床の上を滑る。窓付近まで移動すると、今度は壁際のチェストに頭を叩き付ける。騒ぎを察して駆け戻ったジェイドが、咄嗟にライリーの頭とチェストの間に自分の手を差し入れる。「何とかして」と叫ぶジェイド。
*救急車が呼ばれ、警察も来る。[手]を持ち込んだヘイリーは、警察到着前に逃げようとするも失敗に終わる。口裏を合わせているが、本当のことを話したところで信じてはもらえないだろう。警察やスーはドラッグの影響を疑っている。ドラッグについてミアには[前科]がある。

*ライリーは意識不明の重体。いつもは優しいスーに、見舞いさえ拒否されて気落ちするミア。母の霊の気配も感じて動揺していると、心配したダニエルが声を掛けてきて家まで送ってくれる。「家に戻り難い」と言うダニエルを自宅に誘うと「ジェイドの手前もあるし」と断られるが、ミアは「友人同士だし、違法じゃないでしょ。それに1人で居たくないの」と言う。
*結局ダニエルはミアの家へ。彼女は母親と話せたことについては喜ぶが、ダニエルは懐疑的。「ミーと呼ぶのはママだけ、他の霊は知らない筈」と反論しても「霊は僕等の考えを読むのかも。身体に入られたら何もかも知られてしまうから」との返事。「ママは何かを伝えたかったのかもしれない。確かめてみる?」と食い下がるミア。彼女はヘイリーの[手]を持ち帰っている。しかしダニエルは「二度とやらない」と断る。
*並んで(身体の上下は逆に)寝そべる2人。ミアは密かにダニエルに身体を寄せる。夢の中でダニエルと抱き合い、キスするミア。その夢の中に、母が死んだ日の悪夢が混ざり合う。やがて目が覚めると、腐敗した身体を引き摺る霊を目撃。その霊はダニエルに接近すると、彼の爪先に齧り付き舐め回す。怯えつつ懸命にダニエルを起こすと、彼の足に噛み付いているのはミア自身だった。ダニエルはまた「1人にしないで」と言うミアを払い除けて帰ってしまう。
*ミアは[手]を取り出し、1人で[憑依]を始める。「ママ、お願い」と呼び掛けながら[手]を握ると、母の霊が出現。自殺なのかと問い掛けると「死ぬつもりはなかった」との答え。母の霊は「ライリーは救わなくては」とも言う。
*そのライリーは幾らか回復し意識は戻ったが、まだ一言も話していない。スーとジェイドで院内で入浴させていると、離れて暮す父親から電話があり、スーが席を外す。するとライリーは、ジェイドがライリーのために負った手の傷に噛み付く。

*堪らずジェイドが払い除けると、床に倒れたライリーは自分の後頭部を背後の壁に繰り返し叩き付ける。浴室のタイルが割れ、大量に出血するライリー。彼は倒れたまま、床に流れた自分の血を舐めて笑う。駆け戻ったスーが、必死に看護師に助けを求める。
*あの日のメンバーが(ライリーとジェームズを除いて)集まる。「ライリーは目覚める度に死のうとする」と報告するジェイド。ジョスは「霊に支配されてるんだ、霊が入った状態で死ねば永遠に霊のものになるから」と言う。

*ミアが「今でも霊を見てる人は?」と尋ねると、自分以外は平時に霊を見ていないと判明。その遣り取りの中で、ダニエルがミアの家に泊まったこと・ミアがダニエルの足を舐めたことがジェイドに知られてしまい、険悪な雰囲気に。
*ヘイリーは「ダケットは、霊は化けると話してた」と言う。ダケットとは、ジョスに[手]をくれた人物だ。2度程パーティで会い降霊をやり、その後「[手]を貸して欲しい」と頼んだら、貸すのではなくくれたのだと言う。ダケットは「[手]がなくてももう霊が見えるから」と言っていて、最後は兄を刺して自殺したらしい。
*ダケットの兄コールに会って話を聞こうとするが、ジョス達に対して「お前等を友達だと思ってたのに、弟を利用しただけだ」と拒絶の態度を取られてしまう。そのままバスに乗車するコールを追って、5人もバスへ。ミアが真摯に「家族を失う辛さは私にも分かる」と告げると、コールは「霊を入れたせいでおかしくなった。止めてれば霊も出て行ったのに」と言う。

*ジェイドが「弟が入院してるの、限界だわ」と訴えると「子供にやらせたのか?」と驚きながらも「体内に長く居るほど霊は弱る。時間は掛かるが追い出せる」と教えてくれるコール。しかしライリーの場合は、先に殺されてしまうだろう。やはり子供には負担が大きく、やらせるべきではなかったのだ。コールはジョス達に向けて「人の命で遊ぶのは止めておくべきだったな、そうだろ」と言葉を投げる。
*ライリーを救うための収穫はなく、バスが停車するとジェイドは車外へ駆け出す。追い掛けるミアに「あんたがやらせたせいよ」と怒りをぶつけるジェイド。ミアは「皆も大丈夫だって言ってた」と言い訳するが、ヘイリーは「そんなこと言ってない、お前がやらせるって決めたんだ」と言い切る。

*ジェイドは更に「しかも2分もやらせて、挙句に私の彼氏と寝たのよ」と捲し立てる。「それは違う」と弁明しようとすると「ミアの肩を持つの?」と睨まれるダニエル。最後にジェイドは「あなたがうちの家族の中に侵入するのを許すんじゃなかった」と吐き捨てる。
*ミアは悲しみ動揺しつつ、打開策を探り「あの時、キャンドルは消した?扉を開いたままで閉めていないのかも」と問い掛ける。混乱の中の出来事で、明言出来る者は居ない。そこで「改めて消して、終わらせよう」と提案するミア。

*それは再度[憑依]を行うと言うことだ。当然ジェイドは反発するが、代替案はない。大人数では病院へ乗り込めないため、ヘイリーとジョスはここで離脱になる。一時的に預っていた[手]はジョス達に返していたが、ミアに戻される。「終わったら返すから」と言うと「それより燃やせ」と答えるヘイリー。
*ミア・ジェイド・ダニエルの3人で病院へ。1時間後にはスーが面会にやって来るので、直ぐに取り掛かる。病室のブラインドを閉めてキャンドルを灯し、ミアが[手]とライリーの手を握り混むようにして「彼に話したまえ」と唱える。そしてキャンドルを吹き消すが、何も反応はない。念のためもう1度試すが、やはり無反応。

*ミアは「私が[憑依]して、ライリーと話す」と言い出す。ライリーは死んでいないが魂が肉体と離れて、例えば辺獄のような場所に居るのかもしれない。制止しようとするジェイドとダニエルを振り切り、[手]を握るミア。「ライリー、話したまえ」
*ミアの前に、ライリーではなく幼い少女の霊が出現。「男の子は居る?彼よ」とベッドの上を指差すと、少女は「連れて行ってあげられる」と言い、続いて「入るを許す」と唱える。するとミアは、無数の霊が居る場所を見る。ライリーが霊に取り囲まれ、苦しみ絶叫している。

*間もなく現実へ引き戻されるミア。ジェイド達が[手]から離して救ってくれたのだ。ミアは「ライリーが霊に苦しめられてた、奴等は絶対に止めない」と涙を流す。
*為す術なく帰宅するミア。暫く父との会話を避け、電話も無視していたが、父から「母さんのことで話がある」と言われて向き合うことに。父が今まで隠していたが、母は父とミアに向けて手紙を遺していたと言う。父が読み上げるとそれは明らかに遺書で、母が自ら命を絶ったのだと分かる内容だった。

*本物の母を否定することになるが、母の霊から聞いたことを信じたいミア。自室でまた母の霊に対面して自殺の件を問い詰めると、相手は「彼は嘘を吐いている。あれはあなたのお父さんじゃない。霊が化けているの。あなたを傷付けようとしてる」と言う。
*父が激しく部屋のドアを叩くがそれは幻で、実際の父はリビングに居る。ミアは父に対して怯え、母の霊に「ライリーはどうすれば良いの」と尋ねる。「ライリーはもう長くは持たないわ。苦しんで、死にたがっている。死なせてあげないと。霊は彼を放さない。彼の面倒は私に任せて」と母の霊が答える。偽物の父の怒声に追い詰められ、ミアは正しい判断が出来ない。
*偽物の父がミアの部屋に押し入った頃、本物の父は見慣れない鞄の中から[手]を見付ける。死者のように肌が黒ずみ、白濁した眼の偽物の父に襲われるミア。首を締められ悲鳴を上げると、異変に気付いた本物の父が駆け付ける。首を絞められ続ける中、床に転がったハサミを必死に掴む。本物の父が娘を助け起こそうとした時、ミアがその首筋にハサミを突き立てる。
*ミアはジェイドに電話して「ライリーを助ける方法が分かったから、家に来て欲しい」と頼む。ライリーは一瞬普通に目覚めたようで「正気に戻ったみたい」とジェイドは喜んでいる。一方でミアは自分が見せられた、絶え間なく苦しむライリーの姿を信じている。

*訝かりつつもミアの家へ向かうジェイド。病院の駐車場に居たミアは、走り出るジェイドを見届けてからライリーの病室へ。スーが居て戸惑うが、息子からドラッグが検出されなかったことで彼女の態度は軟化している。「少しだけ2人にして欲しい」と頼むと快諾してくれる。
*ミアがライリーの手を握ると、その姿は年老いた死者のようになる。「私を見付けたな。彼は取り戻せないぞ、我々のものだ」と煽る霊に「私がこれを終わらせる」と宣言するミア。家から持ってきたハサミを振り上げるが、ライリー本来の姿を見ると決心が鈍る。その時、窓の外のハイウェイが眼に入る。血を流すカンガルーが、視界を横切る。
*その頃ジェイドはミアの家に到着、瀕死のマックスを発見。慌てて母に電話すると、ミアが病院に居ると知らされる。「ミアは危険よ」と告げ、急いで病院へ戻るジェイド。病院に到着したジェイドは、ライリーを車椅子に乗せて移動しているミアを発見。必死に追い掛けるジェイド。

*ミアが車椅子を道路へと押し出す寸前、母の霊が囁く。「お前を誇りに思うわ、これは正しいことよ。後は私が守る。彼は永遠に私のもの」ふと我に返るミア。次の瞬間、道路へ飛び込んだのはミアの身体だった。
*その後、傷だらけで起き上がる。道路の脇で、ライリーの身体を抱え込むジェイドが見える。次は病院の中に居る。回復して「リハビリ頑張る」と話すライリーと、嬉しそうなジェイドとスー。父の姿を見た気がして追い掛けていると、別の扉にはライリーが退院していくのが見える。やがて周囲が闇に包まれ、再び父を追い掛けようとするが追い付けない。闇の中で微かな光を見付けてそちらに近付いて行くと、キャンドルの灯だと分かる。闇の中で差し出された手を握ると、急に誰かの家に居る。周囲には10人程居るだろうか。自分の手を握る見知らぬ男、聞き慣れない言葉。男が隣から何かを促されて言葉を発すると、状況が漸く理解出来た。「入るを許す/Let you in」

■雑感・メモ等
*映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』
*レンタルにて鑑賞
*オーストラリア製降霊術ホラー
*路上で轢かれてしまう動物にお国柄が出るなと思ってしまった。(この映画の場合はカンガルーが轢かれる。)
*薬物を霊魂に置き換えて、依存症の有様を描いている。作中の死亡者数は少ないけど、憑依された少年の姿は痛々しくインパクトが強い。テンポが良く、幕切れも鮮やか。
*死後2年の母の命日に[追悼記念式]を開催する場面があるけど(法事みたいな?)各国で色々とあるものなんだろうか。映画の中ではあまり出てこない印象。
*最後に出てくるのは「もう片方の[手]」かと思ったけど、ミアが別の場面と同様に左手を差し出していたので、彼女等が使用していた物なのかなと。続編ではもう片方の[手]が出てくるかな。両手が揃うと更に何かが起こったり?