ドリームハウス | m-memo

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ネタバレだらけの映画メモ。

忘れ易いので自分用にメモしてます。
ネタバレ部分は詳細を記載することもあれば、
二言三言のこともあります。

 

■あらすじ

有能な編集者ウィルは、長年勤めた会社を辞めニューヨークの郊外に夢のマイホームを購入。仕事人間だった彼にとって愛する家族と過ごすためのこの決断は、人生の新たなスタートだった。ところが、怪しい男が周囲をうろついたり、娘が「誰かが家の中を覗いていた」とおびえたり、不可解な出来事が続く。そんな矢先、一人の少女から思いも寄らぬ事実を聞かされる。なんと、自身が購入したこの新居で、かつて一家が皆殺しにされるという壮絶な事件が起きていたのだ!殺人事件の犯人がまだ捕まっていないという事実を知ったウィルは、家族を守るため事件の調査に単身乗り出す。しかしそこに待ち受けていたのは想像を絶する衝撃の事実だった―。幸せな一家を悩ます犯人の正体、そして狙いとは?真実を追い続けるウィルが辿りついた答えは、あまりに残酷なものだった。(公式サイトより)

 

■ネタバレ

*有能な編集者だったウィル・エイテンテンは仕事を辞め、郊外に家を購入する。都会の喧騒を離れて静かな一軒家で暮らすことは、ウィルの予てからの夢だった。美しい妻リジーと2人の可愛い娘も一緒だ。しかし隣人は余所余所しく、奇妙な出来事も頻発する。娘達は窓の外の人影に悲鳴を上げ、空家だと思い込み地下室に侵入した若者達は「奴が帰って来た」と囃し立てる。

*やがてこの夢の家が、一家惨殺の舞台だった事が判明。しかも犯人は家主であったピーター・ウォードだと言う。ウォードは家族を自らの手で殺めたのだ。精神医療施設に収容されていたウォードが退院し、どうやら家の周囲をうろついているようだ。ウィルは自分の家族を守るために詳細を調べ始めるが、この事件にはある秘密が隠されていた。

*実は事件の犯人であるウォードとは、他ならぬウィル自身だった。5年間入所していたと言うグリーンヘブン精神医療施設を訪ねて、それが明らかになる。妻子を殺した時に妻は必死に抵抗し、ウィルの頭部を撃った。その影響でウィル=ピーターの記憶は混濁。妻子を殺した[ピーター・ウォード]と言う存在を自分自身と認める事が出来ず、名札を噛み切り[W1-1L 8-10-10]と言うコードから新しく[ウィル・エイテンテン]と言う人物を作り上げた。心神喪失で不起訴となり、やがて退院したウィル。退職の時に送り出してくれた人々は、施設の入所者だ。彼は家に舞い戻り、暗い家で妄想の家族との幸せな生活を送っていたのだった。

*現実に打ちのめされるピーター。事実を知ってみると、家には家族は居らず薄汚れている。そんな中でも家族の亡霊は再び現れるが、真実を知ったピーターには効果が薄れたのか、娘達には死んだ時の姿さながらに銃痕が現れて息絶える。そこへ立ち退き命令書を携えた人々がやって来て、家を追い出されてしまう。

*一晩屋外で過ごしたピーターは、他に為す術もなく向かいに住むアンの家を訪ねる。彼女は夫と離婚し、家と親権を得て娘のクロエと2人暮らしをしていた。事件のあった夜の事を尋ねると、4月だったがその夜は吹雪で、彼女は外出を取り止めたのだと言う。その晩クロエは父親ジャックの家に居た。ジャックは定期的に娘と過ごす事は許されており、今日もクロエを迎えに来る。勿論ピーターには良い顔をしない。「ここは危険だ」と言い、些か強引にクロエを連れ出す。

*自宅へ戻るとまた幻の家族が見える。息絶えた筈の娘達も居る。娘達を寝かし付けると「事件の夜の事を話せ」とリジーを問い詰める。心配したアンも家にやって来る。次第に記憶が明瞭になり、見知らぬ男が家に侵入していた事を思い出す。自分が殺したのではなかった点については安堵するピーター。

*そこへ銃を手にしたジャックが現れ、更に別の男がピーターを殴り付ける。クロエの単独親権を得られなかったジャックがアンを殺そうとしたが、殺人を依頼した男が間違ってピーターの家に押し入ったと言うのが事件の真相だった。リジーは実行犯を撃とうとしたが、不運にもピーターに当たってしまったのだ。

*ピーターとアンを地下室に閉じ込めると、ジャックは実行犯を撃つ。「5年も脅迫しやがって、子供殺しめ」そしてガソリンを撒いて火を放つ。ピーターはリジーの手助けでジャックを撃退。アンを担いで家から逃げ出す。実行犯が地下への階段に向かって残っていたガソリンを流す。気付いたジャックが男を撃ち、今度こそ実行犯が絶命。撒かれた燃料に引火し、逃げ遅れたジャックは火達磨になる。

*ピーターは再び家の中へ。リジーと娘達との最後の会話だ。「君と居たい」「そうね、でももう行って」2人はキスを交わして、ピーターは1人で外へ出る。彼はその後『ドリームハウス』と言う本を執筆、ベストセラーになる。

 

■雑感・メモ等

*映画『ドリームハウス』

*レンタルにて鑑賞

*改変夢オチ系+それは自分だった系サスペンス。侵入系とゴースト系の要素もあるよ。

*新味はないけど丁寧な演出で、安定感と見応えあり。出演陣も豪華。

*エリザベス:愛称リビー/ベアトリス:愛称トリッシュ/キャサリン:愛称ケイティ、姉がティティと呼びそこから変化してディディに。娘達を愛称で呼んでいるため、家に残されたイニシャル等からは殺された一家が自分の家族とは気付かない…と言う描写あり。退職する会社の名前GPHはGREENHAVEN PSYCHIATRIC HOSPITALの頭文字から。エイテンテンは英語圏の人なら違和感あるのかな?(自分でも違和感あるけど…。)

*最終的に出版しているし、元編集者で本を出す予定みたいな部分は本来の自分の経歴そのまま?社名や社員は改変されているから、その辺が些か分かり難い。妄想の家族かと思えば、終盤の展開からして幽霊だったりもする。

*「登場人物は出来てるよ、今君が見えてるくらいはっきりしてる」/「君は綺麗だ、永遠にそのままで」「永遠には無理ね」等の伏線となる会話あり。クロエの「家族が見えるの?大きくなった?…居なくなって寂しいって伝えて」と言う台詞も良い。