ベストセラー『ビリギャル』の著者・坪田信貴先生による最新作、『勝手な夢を押しつける親を憎む優等生と、東大は無理とバカにされた学年ビリが、現役合格した話』(2025年12月発売)を読みました。

とても面白い本で、改めて言葉掛けの大切さを痛感しました。



1. 救命士の視点:今の「停滞」は、エネルギーの質を変える「待機時間」

本の中のある優等生が「親のロボット」から脱却したように、不登校の子が動けないのは、無理な「他人の期待」という毒素を排出し、エネルギーの質を「他人軸」から「自分軸」へ変換している最中だからです。  

救急現場の知恵: 命を守る際、無理に動かすとかえって悪化させることがあります。今の「何もしない時間」は、自分の人生を生きるための「心の敗者復活戦」に向けた、必要な安静期間です。  

メッセージ: 周囲から「無理だ」と笑われる状況は、実は「あいつらを黙らせたい」という爆発的なガソリンに変わる直前の状態にすぎません。  


2. 国語の観点:「自分の意志」を言語化し、檻から脱出する

本の中のある優等生が「これは僕の人生だ!」と叫んだ瞬間、彼は精神の自由を手にしました。  

生きる力としての国語: 不登校の子供たちに必要なのは、綺麗な文章を書くことではなく、親や学校の呪文を跳ね返すための「自分の本音を叩きつける言葉」です。  

授業のカタチ: 「なぜ学校が苦しいのか」「本当はどう生きたいのか」を言語化する。それが、自分を縛る「檻」を壊す唯一の道具(武器)になります。


3. 英語の観点:世界という「出口」へ向かうためのチケット

資料において東大合格が「自分の人生を取り戻すチケット」であったように、不登校の子にとっての英語は、「日本という狭い価値観から脱出するためのチケット」にもなりえます。

ツールとしての英語: 英語ができることは、単なる学力ではありません。日本の「型」に馴染めなくても、「世界中どこにでも逃げられる、どこでも戦える」という圧倒的な自信(バックアッププラン)になります。  

授業のカタチ: 受験英語ではなく、自分の意志を世界に飛ばすための「通信手段」として英語を捉え直します。


学歴や点数のために勉強するのではなく、『自分の人生を取り戻すためのチケット』を一緒に手に入れませんか?  

将来はライフスタイル起業を果たし、お金ではなく、幸福度を自分の仕事の基準に変えていきたい、そう考えながら今、中学校で教員をしています。