trip*trap -79ページ目

醜い脂肪の娘

今日は丁度一ヶ月振りのバイト。
当事者ではないにしろ、粗悪な人間関係に厭気が差してた。
クリスマスと帰省と制作を理由にふんだくった長期休暇を機に、
バックレちゃおうと密かに企んでいたのだけれど結局、
小心と変な情が祟って、今更若干ばつの悪い侭復帰が決定。


昨日は彼が早く帰って来て、5時前に「もう善いよ~」と電信。
早くなるとは訊いていたけれど、こんなに早くなるとは予定外。
「5時半くらいには準備出来る」と送信。
足早にシャワーを引っ掛けて、そそくさと洗濯物を畳む。
そこで買い物をしていない事に気が付いた。
冷蔵庫には生ハムとレタスくらいしか入ってなかった気がする。
ストックも切れてるのを買い足さなければならないんだった。
最近の外食が祟って酷く経済難だし、何より面倒臭い…。
仕方が無いので「6時くらいには買い物済ませて帰れると思う」と送信。

足早に買い物を済ませ家に着く。
ええと、あとは何だろう。
取り敢えず帰って来た事を伝えなきゃ。
「家に着いたからもう大丈夫だよ」
即座に返信「下に居ます」
えー、移動時間を考えて送ったから準備は完了してないよ。
「今行きます」と送ってから掻き集める様に支度。
鍵をかけてから毎日の事、メットが無い事に気付く。
今日は中に取りに行ったついでにバックを置いて来て仕舞った。
彼に荷物を預けて、そそくさとバックを取りに行った。

ガソリンスタンドの前。
「キャベツと葱と豆腐と何買って来たの?」
「うーんと、キムチと油揚げと竹輪と…あと水切りネット」
「あ、本出汁買って来るの忘れちゃった(実は故意に)」

「まぁ善いよ」

風を切りながら病院の前を走る。
「今日は何が出来るのー?」
「うーんと、キャベツの炒め物と、竹輪の金平」
「ふーん、大丈夫そうだね(ぼそっと)」

踏切の辺り。
「キャベツは一玉買って来たの?」
「ううん、半玉!」
「なんかね、 大っきくて
 新鮮そうなの有ったんだけど
 泥ついてて、芋ちゃん出て来そうで、
 怖い怖いって思って止めといた」

「ふーん」

こんな時間に2人で居るのって珍し過ぎる。
富士急とクリスマスと帰省くらい、
イベントっぽいのに前々イベントじゃない可笑しさ。
「今日早く寝れるかな、10時とか」
「寝れるんじゃない??寝れるさ」
「何時に起きるの?」

「6時か7時か、適当」
「はーい」

取り敢えず、見慣れないゴールデンのテレビを視漁って
でもなんかテンションは可笑しいし、
いつも通り彼は寡黙だし、其の割にぐいぐい飲むし、
あたしが勝負しようかなんか云ったからだろうか。
否、彼が俺と勝負するかって云ったんだった、昨日か今日。
それとも寝るためかしら然程酔っぱらってない様に視えたが。

「明日早起きするならバイト早い時間にすれば善かった」
「残念でした」
「二度寝して遅刻するかも」
「仕事してもらうから、線引っ張ってもらうから」
「ほんとにー?やったー!」
「線ってなんのことだかわかったの?」
「せいず?」
「ううん、此れ(マーカー」
「全然善い、お手伝い大好き!」

そうだ、なんで云い出したのだか解らないけど、
あたしの北海道行きたい病が突然発作。
あぁ、思い出した、あたしの勘違いからだ。
彼はベットの中、眼鏡掛けて参考書に線引っ張ってる。
「学校人多い?」
「まぁね」
「だから寝静まった頃、早朝行く」

「楽しみだー」
「は?」
「あたしも行くー」
「駄目だって」
「なんでー?線引くー(きょとん」
「お家で頑張ってね」
「えええーーー、あたしも行くー、モス行く」
「モスあいてないよ」
「開いてなくても行くー」
「部外者は入れないの」
「てか女は入れないの」

「何で、女の子居ないの?」
「居ないねー」
「ほんとに?」
「多分10人くらい居るか居ないか」
「朝の9時から夜の9時までしか入れないの」
「しかも顔覚えるもんで部外者だってすぐ解る」

「ぶー、、、ねー」
「んー」
「あたしも北海道行きたいー」
「んー?」
「あたしも行きたいー」
「どうだろうね」
「ねーぇ、行ーきーたーいー」
「我が侭云わないのー」
「行きたい行きたい行きたい行きたい(じたばた」
「だだこねんなー(苦笑」
「ねぇ、あたしも北海道に就職しようと思って」
「んー?」
「なんかねー北海道に就職する為のサイトが有るの」
「なんだそれ、知らない。ふーん」
「ねぇねぇ、行きたい行きたいあたしも行きたい」
「行けば善いんじゃないの(投げ遣り」
「ぶー、いぎだい。。。」
 (この辺からトチ狂って来た)

確か泣いたんだ、最悪だな
「泣かないの」とかも云ってた様な気もするが
彼のフォローも聴こえない位ギャギャーと

にゃんにゃん拒否したら
過呼吸気味になって
薬欲しいと思ったけど今飲んだら負けで
触られる手も厭で
パーカー羽織って煙草片手に外へ

戻って来たらなんか若干寝てて
もうどうにもこうにも好く解んなくて
取り敢えず激しくにゃんにゃんして寝た

あたしが男だったらこんな彼女絶対厭だ

朝は朝で早々と眼が覚め、2度寝も出来ない感じ
5時半って。。。どうせ彼は起きないし
(起こせないってか起こしたら申し訳ない)
7時くらいに彼が起きるまで、テレビ視たりストレッチしたり
彼のマッサージしたりして、はぁぁ、下らない日常だな

寝ぼけ眼のあたしを降ろして
「頑張ってね」とちょっと疲れた顔の彼が
大通りを右に曲がって消えて行った