
図書館で偶然みつけた、久しぶりの乃南アサさんの本。
1作目の、いつか陽のあたる場所で
マエ持ち女二人組シリーズらしいです。
刑務所で、出会った女二人。
芭子と綾香。
出所後の二人の日常のストーリーです。
すごい事件が起きるわけではないけど、
坦々とした日常なんだけど、二人がなんだか素敵で、面白くて、あっと言う間に読んでしまいます

乃南アサさん、
昔大好きでよく読んでいました。
女刑事 音道貴子シリーズが大好きでした

登場人物が面白くて、その情景が目の前に見えるようで、ドラマを見ているような、そんな面白さがありました。
今回の、マエ持ち女二人組シリーズも、同じく、主人公の二人はもちろん、登場人物みんな面白くて、個性あって、ストーリーに入り込めました。
刑務所出の女といえば、暗ーい、悪ーい感じですが、この二人はその雰囲気から程遠い。
つつましく、ひっそりと、でも希望を持ちながら、生活している。
地味な暮らしなんだけど、この二人をうらやましく思ってしまう私。
この二人、性格は全然違うんだけど、
ムショ出という共通点がキッカケとはいえ、
仲がいいんです。
それが、うらやましい。
私には、何かあれば、心配してすぐ来てくれる友達いる

なんでも話せる友達いる

主人公、芭子の周りの人達も優しい。
一見、怖そうとか、お節介とか見えるけど。
なんだろ

私も芭子みたいに、つつましく、質素に、たまに友人と外食できるような生活をおくりたい。
今の私は、忙しすぎるのかもしれない。
物欲に溺れてるのかもしれない。