「ポリティコン」桐野夏生 | EMONの週末は図書館ぷらす凸凹息子との日々

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~図書館大好き!勝手な感想とASD息子子育て忘備録~

私的おもしろ度【☆☆☆☆☆】

まだ読んでない桐野さんの本があったので、
予約で借りました。
ここ最近は、桐野さんの作品で、
私的にヒットがなかったのですが、
これは、久々のヒットです!!
上下巻、どちらも分厚かったですが、
あっという間に読みました。



この表紙のイラストも、小説とかなりイメージが
あってて、イイです。

理想郷と呼ばれる村に産まれ、育ってきた東一。
田舎から抜け出したいが、祖父が作った村を
守っていかなければという使命感に燃える男。

そして、いきなり母が行方不明になり、着の身着のままで、
母の知り合いに連れられて、理想郷にきた女子高生マヤ。

この二人と廻りにとりまく人たちのドロドロ感。
やっぱり、この暗く、ドロドロした雰囲気が桐野さんらしいです。

そして、東一の思惑と反対に、どんどん落ちていく状況。
もうハラハラしながら、読んでいました。



読み終わったあとも、余韻が残っています。
こういう、私的にジャストな作品に巡り会えた喜びは、
読書の醍醐味です~ラブラブ