まだ読んでない桐野さんの本があったので、
予約で借りました。
ここ最近は、桐野さんの作品で、
私的にヒットがなかったのですが、
これは、久々のヒットです

上下巻、どちらも分厚かったですが、
あっという間に読みました。

この表紙のイラストも、小説とかなりイメージが
あってて、イイです。
理想郷と呼ばれる村に産まれ、育ってきた東一。
田舎から抜け出したいが、祖父が作った村を
守っていかなければという使命感に燃える男。
そして、いきなり母が行方不明になり、着の身着のままで、
母の知り合いに連れられて、理想郷にきた女子高生マヤ。
この二人と廻りにとりまく人たちのドロドロ感。
やっぱり、この暗く、ドロドロした雰囲気が桐野さんらしいです。
そして、東一の思惑と反対に、どんどん落ちていく状況。
もうハラハラしながら、読んでいました。

読み終わったあとも、余韻が残っています。
こういう、私的にジャストな作品に巡り会えた喜びは、
読書の醍醐味です~
