SLには色んなジャンルの世界があって、基本的にはリアルなアバターが多く
そしてFurryが続くと思うんですが、みなさんこうゆうジャンルはご存知ですか?
私が思うに、この分野に関しては日本人が結構得意とするジャンルかもしれません。


ちなみにこの方の作品は何度か見たことはありますけど、インパクトは抜群で
印象には強く残っていました。個性溢れるSLならではの表現です。



http://ichigoya.slmame.com/


今回はそんなアニメ調のアバターのクリエイター
Ichigo Mayoさんにお話をお伺いしました!
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emo8889 Xeno: まずSLを始めたきっかけを教えてください。


Ichigo Mayo: 昔は韓国製のネトゲとかで遊んでたんですが、
Vistaにしたら動かなくなっちゃっいまして、
調べてみたところWindowsのライセンスハック対策と
ネトゲの不正対策ツールが喧嘩してるのが原因と分かりました。


emo8889 Xeno: Vistaとゲームは問題アリアリですからねぇ。


Ichigo Mayo: んで、そんなアホらしいのには付き合ってられんなと
思ってた時に、Second Lifeはクライアントがオープンソースになっていることを知りました。

これはつまりクライアントを自由にいじってもかまわないということですから、
怪しい不正対策ツールを入れられる恐れは無いと判断しました。



「コンテストよりは面白い物を探したりとかの方が興味がある」
emo8889 Xeno: キッカケが凄いですねw


Ichigo Mayo: で、SL始めて最初は空を飛べるのが珍しくて飛び回ってました。
なんというか、空とか雲とか風とかそういった物の表現に
こだわりがあるなぁと思いました。


emo8889 Xeno: 例えばどこが印象に残りました?


Ichigo Mayo: Luskwoodかなぁ・・・。
でっかい木があったりとかで、印象といえば斜面の所に

大きな木の家があるのを見たのを覚えていますが、
どこだか分からないので再度行ったことがないです。
進入禁止で頭打ちながら飛び回ってました。


emo8889 Xeno: イベントとかには参加されたりとかは?


Ichigo Mayo: ableseedフリマとTinyアバター展くらいです。
こっちから積極的に動いたりとかはしてませんので。
フリマはizumiさんが参加してたので私も参加してみようという流れです。


http://slurl.com/secondlife/ableseed/181/121/27


Tiny展はせっかくTinyアバター作ったのだからというのが理由でしたが、

結局その後もTinyは増えていません。もともとイベント系は苦手というか面倒というか、
そもそもクリエイターのつもりじゃなくて、あくまで「苺屋」という店の店主として色々やってるので、
コンテストに参加するよりは面白いものを探したりとかの方が興味があるんです。


emo8889 Xeno: では改めてその「苺屋」のご紹介をお願いします。


Ichigo Mayo: ども苺屋です。苺とか売っています。
と、当初はそうだったのですが最近はアンリアル中心ですね。
本店は急ごしらえなので建て付けが悪く、ちょっと傾いていますが気にしないでください。


http://slurl.com/secondlife/Waring/236/190/171

emo8889 Xeno: 何故アンリアル中心に制作されようと思ったのですか?


Ichigo Mayo: もともと自分の好みがリアル系とは正反対でして、
初期アバターの選択でも、一番デフォルメが効いているFurryを選んだんですね。

それでどうやってるのかを調べてみたらプリムで出来た被り物と分かりまして、
それならアニメっぽい頭をプリムで作ってみようと思い立ちました。




「自分で実例を作る必要があると思った」
emo8889 Xeno: なるほど、それでこの世界に挑戦したわけですね。


Ichigo Mayo: ただ当時はSculpted Primの話すらありませんでしたので、
通常のプリムで作ってみたわけですが、とても見られたものではありませんでした。
そこで一旦頓挫した訳ですが、たまたまTinyアバター製作キットが出まして
頓挫した材料を流用して作ったのが「苺Tiny Avatar」です。


その後Sculpted Primが実装されましたので、

以前Blenderで作ったモデルの顔部分を改造して取り込こみました。
それをSculpted Primのサンプルとして配布してみたわけですが、さっぱり反応がありませんでした。


それならば、自分で実例を作る必要があると思い、慣れないながらも
テスクチャ塗りなどをして売りに出したものが今の「Unreal Avatar Base」です。




emo8889 Xeno: それがこの商品なんですねー。


Ichigo Mayo: そんな流れですのでType-AのスカルプテスクチャとBlenderデータは
最初から無償提供可です。
このデータを利用して作ったものを販売することも特に制限はありません。
実際に他の方が作られたGoth版とDoll-Like版というものがありますので、
そちらの方もよろしくお願いします。

(お知らせ)

http://ichigoya.slmame.com/e25150.html


emo8889 Xeno: 是非Ichigoさんの商品を何か紹介してください。


Ichigo Mayo: ではあえていちご椅子を選ぶぜ!・・・じゃなくて、
うちの主力といえばやはり「Unreal Avatar Base」でして、
これを使えばアニメっぽいアバターになります。服と髪は付いてませんが、
服は普通のアバター用のが普通に使えます。


ちなみに髪についてははよく質問されますが、髪は普通のアバター用のを大きくすれば大体合います。


emo8889 Xeno: ちなみに商品を作る際のコダワリや等があれ教えてください。


Ichigo Mayo: 自分はたいして凝ったものは作れませんので、
素材の良さを生かすことでなんとかしています。
たとえばこの目ですが、これは目玉にアタッチしているだけで、スクリプトは一切使用していません。
あと、Sculpted Primと普通のプリムはそれぞれ利点と欠点があるので、使い分けにはこだわりがあります。
耳も実はトーラスなんです。


emo8889 Xeno: 利点と欠点って?


Ichigo Mayo: 実のところスカルプじゃないと無理な形状以外は普通のプリムを使っています。
で、逆にスカルプだと無理な形状もありまして、具体的にはトーラスとかを上手にひねると
直径10m以上の曲面も作れたりします。


あとタイニープリムもスカルプでは使えない手法ですし
髪なんかもトーラスとかをひねってるからシャープに形状がでているので、
スカルプではそうはいかないと思います。


emo8889 Xeno: アニメ調のアバターの表現の難しさって他にもありそうですね。


Ichigo Mayo: 自分としてはこれはやりやすい方法でやってるので、特に難しいとか思ったことはなくて、
むしろスキン作者の方は顔の表現に良く頑張ってるなという印象です。
私はその方向では無理と思いましたから。


ただ、アニメっぽいという特徴がありながら、それ以上は特に特徴が出ないようにはしています。
それもあったのか、同じベースを使用していても
みなさんがそれぞれ工夫して個性的な格好をしていますので、それを見るのが面白いです。


「Kawaiiは正義!!」
emo8889 Xeno: 今後の活動にあたって計画や予定があれば教えてください。


Ichigo Mayo: せっかくだからSIMを目標にしたいなぁと。これって全然計画とか予定じゃないですよね。
まぁでも、予定は未定ってことでよろしくお願いします。
基本的にはサプライズ、でも実は未定あたりで今後も頑張りたいと思います!


emo8889 Xeno: ではSLへ感じている魅力を教えてください。


Ichigo Mayo: やっぱり人の繋がりというのが大きいです。
ここまで来れたのはいずみ学園をはじめとする友人たちのおかげでもありますし
何よりもうちのBaseを元にそれぞれ個性的なアバターにしてくださっている、
みなさまのおかげです。




emo8889 Xeno: 最後に読者の方にメッセージをお願いします。


Ichigo Mayo: Kawaiiは正義!!


emo8889 Xeno: ありがとうございました!
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確かにIchigoさんのおっしゃるように、アニメ調のアバターのような造形は
Sculpted Primの使い方が非常に重要で、その技術が商品に反映されます。
しかしそんな技術がない方の為に、Ichigoさんは

「Unreal Avatar Base」を販売されたんじゃないでしょうか。


この種類の商品は確かに趣味が分かれるかもしれません、
しかしこの造形への考え方、そしてその手法は、
SLの世界でクリエイターを目指す方にとっては参考になる部分は沢山あると思います。


是非みなさんもその世界観と技術をチェックしに
Ichigo Mayoさんのお店「苺屋」に行ってみてください!