ライブレポ@いわき育英舎 その1 | 北極星を目指す旅のうたびと 詠美衣(えみい)のブログ

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歌うことで酸素を取り込む-“ウタ呼吸”で生きてます。

目指すは北極星。

暗闇で彷徨う人の命をつなぐ、小さな光になれたら…
そんな想いで詠(うた)っています。

福島の児童養護施設"いわき育英舎"でのミニライブ前夜、ちょっと不思議な体験をしたのです。

子供たちにどんな歌のプレゼントを届けよう。


ずーっと考えてたけど、寝る直前になっても、なかなかセットリストが決まらなかった。


私のオリジナルは、しんみりしすぎて、子どもたちには途中で飽きられちゃうかなぁなんて弱気になってきてしまったのです(笑)


だから、オリジナルの中でも明るくてノリやすい曲をセレクトして、他にはクリスマソングでも歌って、無難に済ませた方が子どもたちには楽しい思い出として残っていいかもしれないなぁ。うん、やっぱりそうしよう。。。


そんなことをうつろうつろ考えてるうちに、旅の疲れもあっていつの間にか眠りにおちていた。


しばらくして、ガガゴゴキーーーンという物音で目が覚めた。


立てかけていたギターが倒れたのです。


夜中の3時くらいかなぁ、わからないけど、なんの前触れもなく倒れたギターに不吉さを感じ、怖くなって、そこから眠れなくなった。


洞窟の中のようなひんやりとした、どこか厳かな空気が部屋に流れていて、

ひたすらそれを感じて、天井を見つめていた。


そうしてるうちに、これは私に何かを伝えようとして起こったんじゃないかという気がしてきた。


"お前は何のためにここに来たんだ?"


そんな声が聞こえてきた。


その答えに返そうとした瞬間、ぐるぐる回してたパズルのピースがハマるように、ピタピタっと選曲が決まった。


私だから詠える歌、伝えられる歌。


それを届けにきたんじゃないか。


喜びも悲しみも怒りも
言葉にならない感情も
すべて解放してくれる
音楽の力を伝えるために。


様々なバックグラウンドを持ち、
たくさんの感情や言葉を飲み込んで
いるであろう子どもたちのために。


そして、震災の影響を一番大きく受けた、この福島の人たちにエールを送るために。


私がまず心を開かなくて、子どもたちが心を開いてくれるわけがないだろう。


堂々と歌おう。さらけ出そう。
思いっきり歌い叫んでやろう。


子どもたちの心に、何か少しでも小さな光のカケラを残して帰ろう。


今は分からなくても、星のように時を
超えて届く日がきっと来るから。


そう信じて、また眠りについた。


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