リチャード三世
3年前に上演された「ヘンリー六世」のその後の話をほぼ同じキャストで演じる「リチャード三世」を観てきました
「ヘンリー六世」は三部作で、各部が3時間という大作。
私は1~3部を1日で上演される一挙上演の日に1日かけて鑑賞しました。
長過ぎて飽きたりするかなと思いましたが、想像以上に面白くてまた観たいと思ったほどでした。
残念ながら観れませんでしたが…。
そんな作品の続編をほぼ同じキャストで上演されるって素晴らしすぎる
楽しみにしてました。
以下ネタバレ含みます。
今回舞台上には全面に赤い砂が覆っていて、
役者さんが歩く度にさくさくいってました。
スゴいセットです。
ネットで仕入れた情報によると砂が赤いのは血を吸って赤いらしい。
盛り上がってるところが何ヵ所かあったのは墓場を表していたらしい。
なるほど。
回る盆の使い方やせりを使った描写やいきなりゆっくり下りてくる照明とか、面白い趣向がこらされてました。
岡本健一さん演じるリチャード三世は王になるために自分が殺した人の妻を言葉巧みに自分の妻にしたり、
実の兄や親族や腹心を殺して殺して殺しまくってます。
具体的に殺すシーンは出てきませんが悪どすぎる。
道化みたいな感じが強いので滑稽さをかなり感じました。
今回、リチャードの兄エドワードとクラレンスが死んだ後、その子供たちが出てくるんですが、まさかのパペット
そしてそれを操ってセリフを言うのは父親であるエドワードとクラレンスを演じた役者さん。
最初観た時、どういうこと???でしたが、観ているうちに分かってきました。
しかし斬新すぎる演出でしたね
でも不思議と違和感をそんなに感じませんでした。
操ったお二人がかなり上手かったからですかね。
しかし人形の描写も細かかったですね。
ラストの方に殺されたエドワードの2人の息子が人形で出てくる時に服が血に染まってましたね。
1回目観た時は気づかなかったけど2回目観た時に気づきました
あと中嶋朋子さん
中嶋さん演じるマーガレットが出てきた時にこんな風になっちゃったの
とビックリしました。
夫であるヘンリー六世と息子のエドワードを殺され、自分は王妃から失墜。
ボサボサな白髪でボロボロなドレスを着てヨーク陣営の人たちに呪いの如く恨み言を言うんですが、
物凄い迫力で、圧倒されました。
最後の方に出てくるリッチモンド伯ヘンリーを演じるのはヘンリー六世でヘンリー王を演じた浦井健治君
登場シーンからかっこよかった
リチャードに殺されたヘンリーを演じた浦井君がリチャードを倒すリッチモンドを演じるというのは、ナイスキャスティング。
因果応報じゃないけどスカッとしました。
ヘンリー六世は男性メインで目立ってたのはマーガレットとジャンヌ・ダルクくらいでしたが、
リチャード三世はマーガレット以外にもリチャードの妻となるアンやリチャードの母、エドワードの妻など女性がかなり表に出てきますね。
母として、妻としての苦悩がいたるところでこれでもかと表してましたね。
ラスト、リチャードとリッチモンドが戦う決戦の前日、盆が旗で半分に分けられ、一方にはリチャード。もう一方にはリッチモンド。
2人が寝るとリチャードが殺した人たちが夢に出てきてリチャードには「絶望して死ね」って呪いの言葉を吐くんですが、
いくら役といってもあんなに言われたら凹むなぁと、観てるだけでもビビるくらい迫力のある呪詛の言葉でしたね。
一方盆が回ってリッチモンド側になると「生きて栄えよ!」と優しく言う。
うまい演出ですね
感心しまくりでした。
とにかく、ヘンリー六世とほぼ同じキャストでリチャード三世が観れたというのは本当に嬉しかったです。
でもできれば、全く同じキャストでヘンリー六世をぜひ再演して欲しい
本当に素晴らしい作品だったのでまた観たいよー。
しかし、新国立劇場の椅子は固い
めっちゃお尻が痛くなった。
痛すぎて途中ごそごそ動いてしまった。回りの方々すいませんでした

「ヘンリー六世」は三部作で、各部が3時間という大作。
私は1~3部を1日で上演される一挙上演の日に1日かけて鑑賞しました。
長過ぎて飽きたりするかなと思いましたが、想像以上に面白くてまた観たいと思ったほどでした。
残念ながら観れませんでしたが…。
そんな作品の続編をほぼ同じキャストで上演されるって素晴らしすぎる

楽しみにしてました。
以下ネタバレ含みます。
今回舞台上には全面に赤い砂が覆っていて、
役者さんが歩く度にさくさくいってました。
スゴいセットです。
ネットで仕入れた情報によると砂が赤いのは血を吸って赤いらしい。
盛り上がってるところが何ヵ所かあったのは墓場を表していたらしい。
なるほど。
回る盆の使い方やせりを使った描写やいきなりゆっくり下りてくる照明とか、面白い趣向がこらされてました。
岡本健一さん演じるリチャード三世は王になるために自分が殺した人の妻を言葉巧みに自分の妻にしたり、
実の兄や親族や腹心を殺して殺して殺しまくってます。
具体的に殺すシーンは出てきませんが悪どすぎる。
道化みたいな感じが強いので滑稽さをかなり感じました。
今回、リチャードの兄エドワードとクラレンスが死んだ後、その子供たちが出てくるんですが、まさかのパペット

そしてそれを操ってセリフを言うのは父親であるエドワードとクラレンスを演じた役者さん。
最初観た時、どういうこと???でしたが、観ているうちに分かってきました。
しかし斬新すぎる演出でしたね

でも不思議と違和感をそんなに感じませんでした。
操ったお二人がかなり上手かったからですかね。
しかし人形の描写も細かかったですね。
ラストの方に殺されたエドワードの2人の息子が人形で出てくる時に服が血に染まってましたね。
1回目観た時は気づかなかったけど2回目観た時に気づきました

あと中嶋朋子さん

中嶋さん演じるマーガレットが出てきた時にこんな風になっちゃったの
とビックリしました。夫であるヘンリー六世と息子のエドワードを殺され、自分は王妃から失墜。
ボサボサな白髪でボロボロなドレスを着てヨーク陣営の人たちに呪いの如く恨み言を言うんですが、
物凄い迫力で、圧倒されました。
最後の方に出てくるリッチモンド伯ヘンリーを演じるのはヘンリー六世でヘンリー王を演じた浦井健治君

登場シーンからかっこよかった

リチャードに殺されたヘンリーを演じた浦井君がリチャードを倒すリッチモンドを演じるというのは、ナイスキャスティング。
因果応報じゃないけどスカッとしました。
ヘンリー六世は男性メインで目立ってたのはマーガレットとジャンヌ・ダルクくらいでしたが、
リチャード三世はマーガレット以外にもリチャードの妻となるアンやリチャードの母、エドワードの妻など女性がかなり表に出てきますね。
母として、妻としての苦悩がいたるところでこれでもかと表してましたね。
ラスト、リチャードとリッチモンドが戦う決戦の前日、盆が旗で半分に分けられ、一方にはリチャード。もう一方にはリッチモンド。
2人が寝るとリチャードが殺した人たちが夢に出てきてリチャードには「絶望して死ね」って呪いの言葉を吐くんですが、
いくら役といってもあんなに言われたら凹むなぁと、観てるだけでもビビるくらい迫力のある呪詛の言葉でしたね。
一方盆が回ってリッチモンド側になると「生きて栄えよ!」と優しく言う。
うまい演出ですね
感心しまくりでした。とにかく、ヘンリー六世とほぼ同じキャストでリチャード三世が観れたというのは本当に嬉しかったです。
でもできれば、全く同じキャストでヘンリー六世をぜひ再演して欲しい

本当に素晴らしい作品だったのでまた観たいよー。
しかし、新国立劇場の椅子は固い

めっちゃお尻が痛くなった。
痛すぎて途中ごそごそ動いてしまった。回りの方々すいませんでした

ジェーン・エア
初演を観て、私の好きなミュージカルのベスト3に入る作品となった「ジェーン・エア」。
待ち望んでいた再演です
初演と同じ日生劇場。

キャストも初演からの続投の方が多く、
なんといってもジェーンを演じる松たか子さんは本当にぴったりで、
彼女以外は考えられません
凛とした佇まい、伸びやかな歌声、演技、どれをとっても文句なしです。
相手役の橋本さとしさんもぴったりですね。かっこいいです。
小説の設定では2人は20歳以上離れてるらしいので若すぎるかなと思わないでもないですが、
この作品は松さんとさとしさんがやっぱりいいです
他の主要キャストの方たち、アンサンブルの方たちも本当にうまくて、ソロもハーモニーも素敵です。
そして舞台セットも雰囲気がとても素敵です。
奥に木が一本あるんですが、シーンによってライトの当て方で影が不気味にうつったりといろいろ考えられてるんだなと思いました。
あとミュージカルの場合、頬とかマイクが見える位置に付いてるんですが、
この作品ではマイクがどこに付いてるかあまり分からない位置に付いているので、
ストーリーにより入り込みやすいなと私は感じました。
ここからはネタバレも含みますので気を付けてください。
今回、開演直前に、1幕も泣けるシーンあるからハンカチ用意しなくちゃってことで始まる前にカバンから出しといたんですが、思い出して良かったです。
最初の方にヘレンがジェーンに「憎まれても愛するように。許すように。」と歌うシーンがあるんですが、
なんか今の自分と重ね合わせてしまい、私は憎んでるなぁ、許せてないなぁと思って観てたら、
なんて素晴らしい歌詞なんだろうと泣けてきてしまいました
私の斜め前に座ってた人もここで泣いてた。
でも私の隣の人とかなんでここで泣いてるの?ときっと思ったことでしょう(笑)
そして続くヘレンがチフスで死んでしまうシーンももちろん号泣。
ヘレンが天使に見えました。
ちょくちょく演出が変更になってましたね。
より分かりやすくなってました!
私的にはイングラム家が来た時のパーティー?のシーンで小西遼生君の動きが多くなってて、たくさん見れて良かったです(笑)
初演のステージがWOWOWで放送されたのを録画して何度も観たので、歌はほぼ覚えました。
ステージ見ながら心の中で一緒に歌ってました
本当に素敵な楽曲ばかりで、映像もいいけどやっぱり生で観るのは格別ですね
この作品は観た後、本当に幸せな気持ちになれます。
何度も何度も観たくなります。
今回の再演は2回しかチケット取ってないけど、あと1回くらい観たい
再再演があるか分からないので観とかないと…。
でもあと行ける日はソワレしかない…。
日帰りできない
泊まって翌日仕事は最近キツイんだよな。
どうしよう
待ち望んでいた再演です

初演と同じ日生劇場。

キャストも初演からの続投の方が多く、
なんといってもジェーンを演じる松たか子さんは本当にぴったりで、
彼女以外は考えられません

凛とした佇まい、伸びやかな歌声、演技、どれをとっても文句なしです。
相手役の橋本さとしさんもぴったりですね。かっこいいです。
小説の設定では2人は20歳以上離れてるらしいので若すぎるかなと思わないでもないですが、
この作品は松さんとさとしさんがやっぱりいいです

他の主要キャストの方たち、アンサンブルの方たちも本当にうまくて、ソロもハーモニーも素敵です。
そして舞台セットも雰囲気がとても素敵です。
奥に木が一本あるんですが、シーンによってライトの当て方で影が不気味にうつったりといろいろ考えられてるんだなと思いました。
あとミュージカルの場合、頬とかマイクが見える位置に付いてるんですが、
この作品ではマイクがどこに付いてるかあまり分からない位置に付いているので、
ストーリーにより入り込みやすいなと私は感じました。
ここからはネタバレも含みますので気を付けてください。
今回、開演直前に、1幕も泣けるシーンあるからハンカチ用意しなくちゃってことで始まる前にカバンから出しといたんですが、思い出して良かったです。
最初の方にヘレンがジェーンに「憎まれても愛するように。許すように。」と歌うシーンがあるんですが、
なんか今の自分と重ね合わせてしまい、私は憎んでるなぁ、許せてないなぁと思って観てたら、
なんて素晴らしい歌詞なんだろうと泣けてきてしまいました

私の斜め前に座ってた人もここで泣いてた。
でも私の隣の人とかなんでここで泣いてるの?ときっと思ったことでしょう(笑)
そして続くヘレンがチフスで死んでしまうシーンももちろん号泣。
ヘレンが天使に見えました。
ちょくちょく演出が変更になってましたね。
より分かりやすくなってました!
私的にはイングラム家が来た時のパーティー?のシーンで小西遼生君の動きが多くなってて、たくさん見れて良かったです(笑)
初演のステージがWOWOWで放送されたのを録画して何度も観たので、歌はほぼ覚えました。
ステージ見ながら心の中で一緒に歌ってました

本当に素敵な楽曲ばかりで、映像もいいけどやっぱり生で観るのは格別ですね

この作品は観た後、本当に幸せな気持ちになれます。
何度も何度も観たくなります。
今回の再演は2回しかチケット取ってないけど、あと1回くらい観たい

再再演があるか分からないので観とかないと…。
でもあと行ける日はソワレしかない…。
日帰りできない

泊まって翌日仕事は最近キツイんだよな。
どうしよう

ジェーン・エアとリチャード三世
連休を取って観劇遠征
昨日はマチネに日生劇場で「ジェーン・エア」、ソワレに新国立劇場で「リチャード三世」。
今日はマチネに「ジェーン・エア」。
対称的な作品でしたね。
「ジェーン・エア」では憎まれても許す心を持ちましょう、
「リチャード三世」では憎んで憎んで呪うという両極端な描写が出てきました。
いろいろ考えさせられますね。
それぞれの感想はまた後で。

昨日はマチネに日生劇場で「ジェーン・エア」、ソワレに新国立劇場で「リチャード三世」。
今日はマチネに「ジェーン・エア」。
対称的な作品でしたね。
「ジェーン・エア」では憎まれても許す心を持ちましょう、
「リチャード三世」では憎んで憎んで呪うという両極端な描写が出てきました。
いろいろ考えさせられますね。
それぞれの感想はまた後で。
