「大丈夫、怖くないからね」と言って、泣きじゃくる私を励ましてくれたのは、病院にいらっしゃる看護師さんでした。


これはまだ、私が幼稚園に通っていたときの話です。


私はこの日、いつもより熱っぽく、母に病院に連れてこられていました。


当時の私は、病院が怖くて大嫌いだったため、ただ診察室に入るだけでも、号泣してしまっていたのです。


そんな私に、お医者さんも母もお手上げ状態だったのに対し、この看護師さんだけが、ずっと声をかけてくれていたのでした。


私はそのとき、泣きながらではあったものの、少し安心できたことを覚えています。


そんな私は、少し物心のついた頃、自分も看護師さんになりたいと思うようになりました。


それは、自分が看護師さんに優しくしてもらったように、私も誰かにそうしてあげたいと思ったからでした。


幼いなりにも、看護師という仕事に憧れを抱いていたのだと思います。


そんな私は、小学校、中学校と進むにあたって、その病院にかかることもなくなったものの、憧れの気持ちは変わりませんでした。


そうして私は、その抱いた憧れの気持ちを叶えて、看護師という仕事に就くことができました。


この仕事に出会えたのは、あのときの病院の看護師さんのおかげです。