美味しんぼで放射能と鼻血が問題になっていますね。
http://www.narinari.com/Nd/20140525757.html
書き方に問題があるかどうかは別としまして、放射能問題は忘れずにいなければならない問題です。NHKでも廃炉への道を特集して放映していますしね。夜遅い放映ですけど。


放射性物質による身体的な影響は、被曝量が増えれば出やすくなる。それは当然です。症状が出るの出ないのはいろいろな要因が絡み合うので「被曝した=発病する」という単純な構図は成立し得ません。故に、同じ場所に住んでいても、障害を出さない人がいるから放射能が原因とはいえないという意味のない意見に耳を傾ける必要はありません。例え、それば権威ある専門科であろうとも同じことです。

喫煙の害は周知の事実です。たくさんの論文が世に出ています。しかし、ヘビースモーカーで80年経つけど肺癌にはなっていない人もおりますので、だからタバコと肺癌は関係ないという話しは通用しません。福島に居ても鼻血は出ていないから被曝とは関係ないという話しは通用しません。

人による身体の強さ(修復力、排泄力、免疫力などの自然治癒力)は違います。摂取した放射線量は食べものの内容や量によっても違います。日頃からデトックスを心がけている人は内部被曝が低めになるでしょうし、抗酸化していれば放射線による活性酸素の発生を抑えるでしょう。生き様が影響するともいえるでしょう。

喫煙者は肺癌に限らず発癌の可能性は常にあるのと同様に、被爆量が増えれば鼻血や発癌の可能性はあるのです。既に、そのような国になっているのです。排気ガス、PM2.5大気汚染、食品添加物、電磁波、農薬、、、+放射性物質。壊れた原発が未だに野天風呂状態だということをお忘れではございませんでしょう。1つの廃炉に最低でも40年の計画ですが、NHKの番組を見ていると無理な感じです。故に、これからの日本は全土にジワジワと汚染物質が蔓延していくのは仕方のないことです。故に、この汚染国で生きていくのだという前提でなお、健康を損なわぬような努力をこれからは益々必要となっていくのです。



チェルノブイリの事故の後、実際にベラルーシで起こった人々の症状にはこんなものがあったということを淡々とお伝えします(特にお子さんに起こり易い)。ベラルーシの国立の放射性物質の研究所の方からの報告です。もし確認したい方は現地の情報をお調べになればよろしかろうと思います。

味覚異常 : 鉄臭い味を感じる(血液のような)、舌がピリピリと痺れた感じがする

視覚障害 : ある日突然黒板が見えないという生徒(小学校)が続出したため、線量を調べたところ0.4μSv/hrであったため、その村は退避エリアとなり廃村。

のどが痛い、咳 : 放射性物質による吸い込みにより、喉の粘膜や気管支の粘膜が損傷

鼻出血、歯肉出血、アザ : 明確な仕組みは不明ながら、鼻血は最もポピュラーな症状とされている。鼻血の出方を表現するならば「タラーっ」ではなく「ダラダラ」「ボトボト」どのこと。

下痢 : 被曝により腸内細菌叢の壊滅、および腸の粘膜損傷による機能低下と考えられる。この場合は整腸剤を飲んだくらいではそうそう好転しないとのこと。

すごくだるい、ねむい、目の下にクマ : 甲状腺機能低下が考えられる。子供らしく元気に走り回るのが「ふつう」の状態であるのに、少し遊んではぐったりする。要するに子供らしくない。 ~ 疑われるのであれば甲状腺の機能を調べてみた方がよいだろう。

 *セシウム137が子供の場合は甲状腺に蓄積することが既に分かっている。ヨードだけだと思わされているが、実はこちらの蓄積による内部被曝で甲状腺癌が発生する。半減期8日のヨード131により5年後に甲状腺癌が発生するはずは無いから、少なくともこれが原因では無いといえる。

湿疹 : もうこれは原因がなんなのかを知る術は無いと思う。



以前にも書いたが、原発事故の後で日本医師会は放射性物質による健康被害に関して一切のコメントを公式にしてはいない。医師会からの通達は一度も無い。医師会のホームページにも一切の記載が無い。故に、それに関心のある医者は殆どいない。居たとすれば、良心のある医師である。

健康被害が無いと言う医者がいたとすれば、放射線被曝量を測定するバッジをつけさせられている理由はなんなのかを説明しなければならない。レントゲン室の前に張ってある「放射性管理区域」の注意書きの意味を説明しなければならない。患者さんをレントゲン撮影やらCTスキャン撮影する時に外へ逃げていく理由を説明しなければならない。

放射性物質は安全ですか? と 問われれば「NO」以外の答えを出す事は不可能である。少ないから「直ちに健康被害は無い」だけである。農薬も少ないから食べても直ぐには死なないが、原液の一気飲みすれば死人が続出する物質である。プールで一人がオシッコをしても気にはならないが、全員がしたらそこはトイレである。他のお客さんのためにお風呂(温泉や大浴場)へ入るときは先に身体を洗うのがマナーだが、その理由も同じことである。

なぜ、放射性物質だけは少量だから良しとするのか。
意味がわからない。
物事はふつうに考えよう。



*先日、高知県のお友達から伺った情報ですが、量販店の肥料から16Bq/kgの放射性物質が検出されたとのことである。このように、放射能汚染物質は日本中に静かに拡散していきます。それを防ぐ方法はもはやありません。どこに住もうが、買ったものが非汚染である可能性は年々低くなっていくのです。それは必然なのです。ですが、排気ガスやPM2.5などに放射性物質というマイナス要因が1つ加わったというとらえ方でよかろうと思います。

だからこそ、それらに負けないような身体作りを日々しなければならないのです。

誰かと対立する必要は無いのです。

淡々と事実を認め、淡々と対応していく。

結局は、強い者と対応した物が生き残り、そうでないものは淘汰されていく。

自然の摂理は、ただそれだけである。

対応するのか? しないのか?

それを決めるのは個人の問題である。

故に、対応している人をとやかく言う必要などはないのである。

国や地方自治体や医師会などの組織は無関心だから個人でするしかないのである。