今回は福井県にあった福井鉄道鯖浦線(せいほせん)。2021年12月と2022年4月に2回、計3回に分けて訪問。
鯖江市の鯖江駅から織田町(現越前町)の織田駅を結ぶ路線で、1929年に鯖浦電気鉄道として全通したが、1945年に福井鉄道の線になり、1962年に鯖江~水落信号所間が廃止し、1972年に西田中~織田間が、1973年に水落~西田中間がそれぞれ廃止になり、廃線している。
訪問時はまだブログを作る事を想定していなかった為、写真は少な目である事をご容赦いただきたい。
東鯖江駅
JR鯖江駅から北へ徒歩5分ほどの国道417号線とJR北陸本線と交差するΩ状の橋の辺りにあった駅。
駅の形跡は特になし。
次の水落駅は福武線として登録されており、鯖浦線としての登録はなし。その次の越前平井駅は4キロ近く離れているため、ここだけ個別に訪問する事をおすすめする。
越前平井駅
鯖江市平井町の平井児童センターの近く。
アクセスは2通り。
・福鉄バス鯖浦線の「西公園前」下車。西公園前の交差点を南に向かって進み、ひたすらまっすぐ。途中タイヨー電子の敷地の東を通り抜け、交差点を更にまっすぐ進み、田んぼの奥の民家の更に奥あたりに遊歩道がある。徒歩17分ほど。
・福井鉄道水落駅から南に進み西山公園野球場の北にある道を西に向かってしばらく進むと、信号の奥に自転車、歩行者用の遊歩道がある。遊歩道を西に向かって川を越え、しばらく進むと休憩所が見える。徒歩20分ちょっと。
駅跡は現在自転車歩行者道の休憩広場になっている。鯖浦線営業時の駅名は「越前平井(へいい)駅」であったが、休憩所名は「平井(ひらい)」
川去駅
越前平井駅跡から遊歩道を西に向かうと、県道189号に当たる。そこで遊歩道は終わりだが、そのまま県道を西に向かって進むとすぐにある。徒歩20分ちょっと。
最寄りのバス停は一応「石田上」か「雇用促進住宅前」だが、平井から遊歩道を通った方が楽。
現在はベンチが2本置かれ、休憩所となっている。
前は駅名標の看板(参考)があったそうだが、撤去されたようだ。
西田中駅
福鉄バス福浦線・鯖浦線の「西田中」バス停。
バス停がある場所が駅跡だったようだ。
佐々生駅
最寄りのバス停は「佐々生」
東にある民家の裏側辺りにホーム跡のようなものが現存している。
陶の谷駅
最寄りのバス停は「陶の谷」
県道187号と104号が交差する寺交差点の北側に公園のような敷地があり、階段を上ると駅跡がある。
樫津駅
最寄りのバス停は「新樫津」
駅跡はなし。樫津児童公園(miyazaki おもいでな farm)の道路の反対側にある製材所の辺りにあったらしい。
下江波駅
最寄りのバス停は「下江波」
駅跡なし。駅メモでは宮崎総合事務所前交差点の南東角の辺りになっている。
江波駅(福井)
最寄りのバス停は「陶芸村口」
駅跡なし。駅メモでは陶芸村口のバス停(南側)の辺りが指定されている。
矢倉駅(福井)
最寄りのバス停は「平等口」
駅跡なし。下河原交差点の付近にあったらしい。
織田駅
「織田(おた)駅」と読む。
駅跡は織田バスターミナルセンターになっている。
織田信長で有名な織田氏は織田町が発祥だったらしく、ターミナルの正面には信長像が立っている。
所感
福井県をコンプするなら必須な路線。ただし50年ほど前に廃線になっていて、駅の状況が変わる可能性は低い為、訪問優先度は低い。
沿線を福鉄バス鯖浦線が走っているが、越前平井駅と川去駅はバスの路線からかなり離れている。また、本数も昼は少ないため、一日での全訪問は難しく、何日かに分けて行くことになるだろう。
車やバイクなら一日で全て訪問出来そうだが、一部狭い道があるので注意。
鯖江駅・道の駅西山公園でレンタサイクルをやっているので、それを使うという方法もある。
ただし、12月から2月末までは休止。また片道20キロくらいあるので全て行けるかは微妙。
福井は豪雪地帯で有名な場所。特に青春18きっぷで冬季に訪れる人は十分注意していただきたい。優先度は高くないので、難しそうなら春以降に延期しても全く問題はない。




