昔~昔~
まだ人間が
誕生する
はるか昔
神さまに
双子の
美しい娘が
生まれました
神さまは
とても喜び
ライナとマイヤと
名前をつけました
ライナはとても
おとなしく
物静かな女神に
マイヤは
ライナとは
まったく
正反対の
性格で
とても明るく
活発な女神に
成長しました
二人は
まったく違う
性格なので
双子だというのに
仲が悪く
けんかばかり
していました
神さまは
それぞれに
いい所
悪い所が
あるのだから
相手を思いやり
仲良くするように
ライナとマイヤに
いい聞かせますが
なかなか
うまくいきませんでした
困った
神さまは
いいことを
思いつきました
二人に
それぞれ
仕事を
あたえることにしたのです
ライナには
明るく活発な
太陽を見守る
仕事を
マイヤには
静かで落ち着いている
月を見守る
仕事をするように
いいました
すると
ライナは
自分には
太陽は好きに
なれそうもないから
月の女神に変えて
ほしいと言い
マイヤも
あんな暗くて
静かな月は
嫌だから
太陽の女神に
してほしいと
言いました
神さまは
わがままは
ゆるさないと言って
300年のあいだ
ライナを太陽の女神に
マイヤを月の女神に
すると
二人に言いわたしました
ライナもマイヤも
しかたなく
いやいや
しょうちしました
さっそく
ライナは太陽に
マイヤは月に
向かいました
つづく