Emi(えみ)です。


学校に通っている子供たちにとりましては、夏休みの時期となりましたが、社会人の私にとっては、夏休みという決まった休みは勿論ありません。お盆の帰省ラッシュの日も、Uターンラッシュの日も、公休日でなければ普段通りの出勤です。

私の夏休みは、ほんの数日間ではありますが、全員が交替で取得します。



さて、本題となりますが、

私の近所で開かれる夏休みの恒例イベントといえば、学校や公園、商店街などで開かれる夏祭り祭があります。

大人も子供も浴衣姿であったり、学校や地域のサークルの太鼓や踊りが披露されたり、美しい花火花火が上がったりと皆で盛り上がれる夏の恒例イベントでもあります。

そんな夏祭り祭ではありますが、私が物心ついて初めて参加したであろう夏祭りでのある出来事によって、夏祭りそのものがトラウマとなってしまったというお話です。



夏祭りが開かれた場所というのは、私が通っていた幼稚園です。

集合時刻は日が沈みはじめる夕方5時頃であったと思います。

いつもは家にいる時間帯であり、夕方になってから幼稚園に行くということで、その日の私は興奮していました。

今日は初めての浴衣姿で幼稚園に行きます。

その日のために真新しい浴衣を用意してくれた両親には感謝していますが、幼稚園に着いて周りの子達が着ている浴衣の色を見比べた時にショックを受けたということは、皆さんもお分かりですよね。

ピンクや花柄の浴衣を着ることは、この当時からの憧れというものを通り越え、着ていた姿の幼い時の思い出写真が無いということ自体が、今でもとても辛いです。
(当然、髪型は短髪ではなく、おだんごです。)


踊りについても、この当時から嫌でした。

私の踊っている姿が、男の子の感じにも、女の子の感じにも見えず目立ちましたからね。


踊りも、花火花火も終わり、幼稚園の園長先生から締めの挨拶の言葉がありました。



園長先生
みなさん。今日のこの日のために、練習よく頑張りました。
先生たちからのご褒美がありますので、今から教室に移動します。
静かに移動し、教室で待っていて下さい
(確か、このような内容の言葉であったと思います。)



全員が教室に到着しました。



担任の先生
みなさん。今日は、よく頑張りましたね。
先生たちからのご褒美を今からみんなに手渡します。



担任の先生
まずは、男の子から ショボーン



男の子全員が受け取りました。


担任の先生
家に帰ってから、開けるのよ。



嬉しさのあまり、既に袋を開けてしまったり、
破ったりしてしまった子もいました。
何が入っているのか、
明かり越しに透かしている子もいました。



担任の先生
お待たせしてゴメンね。
今から女の子にも渡すからね。 ショボーン



女の子も、全員受け取りました。
男の子も、女の子も、嬉しそうです。ニコニコ
女の子の中にも、やはり男の子と同じように
袋を開けてしまった子もいました。


に着いてから


母親
幼稚園でもらった物、嬉しくないの?
嫌なら○○○(私の弟)にあげるよ。


私は、嬉しくありませんでした。
しかし、私の弟にとっては、
嬉しかったと思います。

男の子扱いされてしまった事へのショック。
多くの男の子であれば喜ぶであろう
袋が手渡され、中身は・・・



ウルトラマンの絵本が入っていました。
ちなみに、女の子に手渡された袋の中には、
ハローキティの絵本が入っていました。


幼いながらも、ウルトラマンであったのが嫌だった、ハローキティのほうがよかったと思っていたわけでは、なかったはずです。

むしろ、男の子と女の子で別扱いされ、自分としては生まれながらにして望んでいなかったほうの性別として扱われたことへの不満のほうが強かったのだと思います。


私を含め性別違和を感じる人たちの半数以上が、私の場合とほぼ同年齢か、小学校低学年の時までに抱きはじめるというデータもあります。

また、子供の服装や髪型などの外見からでは、性別違和を感じているかどうかは分からないこともあります。

望まない性別であるという事実を様々な出来事により突きつけられることによって、内容や人にも程度の差はありますが、心としても傷つけられるのです。

例えおもちゃや絵本であっても、違和感があるほうの性別であるということを意識させるようでは、かえって当事者である子供たちを傷つけてしまう結果にもなりかねないということを広く知ってもらいたいですね。



最後まで読んで頂きまして、
ありがとうございました。