Emiです。
先日ですが久しぶりにLGBT研修を受けました。
講義の内容としては、LGBT関連の最近の判例や法改正といった教科書通りの講義に加えて、後半は参加メンバー同士のグループディスカッションや質疑応答といった内容です。
講義も終盤に差し掛かった頃、自由に発言する機会がありました。
◯◯と申します。
以前、私が総務課長であった頃の話ですが、当時者と思われる社員から直接カミングアウトを受けた時の様子について、お話します。
生まれた時の身体の性別は男性である
いわゆるトランスジェンダー女性である社員が、
職場内の女性用トイレを何度か使用していたことで女性社員の方からの相談を受けました。
実は最近、
会社の女性用トイレの中で
◯◯さんを
何度か見掛けたことが
あったのですが・・・
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後日、当人に直接話を聞いたところ・・・
実は私、
昔から
性別に違和感がありまして・・・
身体の性別の側のトイレを使うことに対して、
とても耐え難い苦痛と違和感がありました。
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その時以後は、
近くのスーパーの店内にある
多目的トイレまで
行くようになったのですが、
そのことを周囲の人たちにも知られてしまうと
あの人、
よく長時間
サボっている。
と周囲の人たちから思われるのが
とても嫌なんです。
という話が身近な所でありました。
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私も・・・
既に幼稚園の時点で周囲の大人たちに促されれて、このように用を足すこと自体に違和感がありました。
自認と身体が一致していれば、当時からこのような形でもって用を足すように促されれていたはずです。
当時通っていた幼稚園のトイレは男女共用で片側は小便器だけ、もう片側は和式の個室だけが並んでいましたので、特に入園当初の頃は中には不安で扉は全開のまま用を足していた同じ教室の女の子もいました。
もちろん、スカートを捲る所も、パンツを下げる所も、お尻丸出しの状態も、付き添いの先生を含めて他の子たちに対しても丸見えです。
男の子、女の子、それぞれのオシッコの仕方の違いや、パンツも男の子は全員白のブリーフ1枚だけに対して、女の子は白いパンツ1枚だけの子もいれば、紺色や赤色のパンツ(ブルマ)を白いパンツの上に重ねてはいていた子もいたりと様々であるということを初めて知ってしまった時は、私も4歳ながら自認通りに合わせて出来なかったことが辛くて悲しい気持ちになりましたことを今でも鮮明に覚えています。
そして小中学校でも・・・
小学校時代(特に高学年)から中学校時代にかけての、当時の女子のスカートの中といえば大半は体育のブルマという時代でした。
自認通りの体勢でもって用を足す以前の問題として、個室のトイレに入ること自体が、周囲からマン扱いされてしまう性別であること自体に違和感や嫌悪感すら覚えた小中学校時代でした。
さらには、体育の授業の中には
上半身裸
というのもありまして、
男女別の体育の授業も耐え難い苦痛でした。
幸いにも個室のトイレが使用できる環境については、高校、大学、社会人になるにつれて緩和の方向に向かいましたし、
今では日常生活の中でも、スカート、ショーツ、ブルマ(ミニスパッツも併用します。)、ナプキンも身に着けるようにもなりました。
ブラジャーやキャミソールといったものもです。
自認に合ったアイテムなので気持ち的にも落ち着きます。
しかしながら、
月1回ほどの周期で数日間は本来分泌されるべきであるはずのものがナプキンに付着することや、
共用トイレのボックスの中に丸めてあるものが捨てられているを見てしまった時は、悲しい思いでした。
いつでも、どこに行ってもを使用できるという状況については、今でも解決には至っていません。
今回の研修を受けて身近な問題でもあるということを感じましたので、当事者方々の思いを尊重し、気持ちに寄り添っていきたいと思っております。