今日、みのちゃんはお弁当なしでスーツでお出かけ。 と 言うのは 会社で御札を受けている とある大きな神社へ参拝に行くため。 会社の幹部揃って行くらしい。
彼が市内の会社から１時間かかるH市の工場に 課全体で移動したのは２年前。 その前から他の課はH市にあったのだけど おかしな現象が続いていたそうだ。 誰も乗っていないエレベーターが勝手に動いていたり。 それまで霊とは縁の無かった人にまで
気配がしたらしい。 H市の工場長になった人は 激務のせいもあり精神的に参ってみんな辞めたり移動を希望する。 そんな『いわくつきの工場長』になったビビリみの。 でも、移動してみたら霊は出なくなっていたそうだ。 代わりに机の目の前にデーンと大きな神棚があった。
子供の頃聞いた話
近所の家で『良くない事』が続き 人づてにお狐様にお願いすると良いと聞き ある大きな神社にお願いに行った。 「お狐様、子狐様をお貸し下さい。」 車での帰り道、車道横の草むらを車と並んでカサカサと走ってくる子狐様の気配。 姿こそ見えないが 車が止まると一緒に止まっているらしく 草の中に４本足の形に草が潰れる。
その家は、小さな祠（ほこら）を建て 毎日油揚げをお供えすると不幸は収まった。
そして・・・・
何年か過ぎると 子狐様の存在も忘れお供えもしなくなった。
時は過ぎ・・・
その家の人が『気が狂れた』 恐ろしくなって霊能者に見てもらうと 霊能者の口から出た言葉は 「子狐を返せ！子狐を返せ！子狐を返せ！子狐を返せ！子狐を返せ！子狐を返せ！子狐を返せ！子狐を返せ！子狐を返せ！・・・・」
この話を聞いてから うちの実家では神社で頼みごとはしないし行かない。 旅先などでお願いをしたらお礼に行けなくなるので お願いをするのは、浅草の観音様と鎌倉の鶴岡八幡宮と決めている。
うちのビビリ主兼、工場長は何日も前から怖がって怖がってしょうがない。 多分、実家の近所の人と今日行く神社が同じだから。