あたたかい手 | 絵描えみうのありのまま

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カロル。様から「百物語のロウソク」を頂き やまたんから「親に感謝する気持ち」を思い出させてもらった一昨日。 それで思い出した 病院に入院していた時の話をひとつ。


えみうが事故で入院していた時 母が、昼間何日か付き添に来てくれた。  3日くらいすると骨折した顔や手の中がやたら痒い。 虫がはっているみたいな感じで いてもたってもいられない。 右手骨折、左手は点滴されているので動かせない。 家事や付き添いで疲れたのか うたた寝してた母を起こすのも気の毒だし・・・。 

痛いのなら我慢できるけど 痒いのは
・・・だけど、がまんしていると!

えみうのお腹の上に 紺地に黄色と白の縦縞の着物を着た人が立っていた。 重さは全く無いどころか 安心していつの間にか寝てしまった。 夢の中なのか 手の甲がふっくらして指先の細い小さい手が「大丈夫。大丈夫。」と撫でてくれた。 また絵が描けるかもなぁ~ そんな気持ちと 超SP点滴をしてもらったような体力の回復をした。

母に手を撫でてくれた?と聞いても違うみたいだし ゴツゴツ薄っぺらなその手ではなかった。  
母は自分の母親を知らない。 母が2歳の時に亡くなったそうだ。 事故から数年して母も亡くなった。  遺品の整理をしていると引き出しから1枚の写真が。  そこには母らしい人物はいなくて子供2人と 縦縞の着物を着た小さい女の人が写っていた。  モノトーンの写真だけど えみうにはハッキリ紺地に黄色と白のストライプが見えた! この人だ! 親戚に聞いたら子供はその人の姉で小柄な女の人は 母の親「みよ」と言う人だった。  28歳で亡くなったらしい。 疲れた母と苦しむ孫を心配して助けに来てくれたんのだと感謝している。  

今は、お母ちゃんも「みよ」母さんと親子しているかな? おじいちゃんも逝ったから この世で叶わなかった「親子三人水入らず」暮らしているかな。