今。
たったいま、
机に並べた鉛筆。
赤から黄と、
緑へ青と。
目には、彩色の波が
頭の天辺まで押し寄せる。
たったいま、
歴史が始まった絵。
ひと筆へと草、
ふた筆には花。
轍から、緑の歌声が
胸の芯へと流れ込む。
幾らでも、
いつからでも、
思い描いた時から。
朝焼けから
夕焼けまでの
多彩な鉛筆。
そして、
雨が降るさまも、
稲妻が光る色も
描けるようになった。
たったいま、
色を選択できる。
たったいま、
筆を進められる。
たったいま、
歴史が彩られる。
幾らでも、
いつからでも、
思い描いた時から。
忘れないでいよう、
この今を。
今。