広。
広い、
ひろい、
ずっと広い。
頭のなかで、
思い描く草むらは
ずっと、どこまでも広い。
ずっと、
ずっとずっと
走っても。
緑に、
すべてを包まれた地球を
一周してしまうような。
深呼吸すると、
このまま風になってしまうような
そんな夢を見る。
理想なのか、
未来なのか、
現実なのか。
きっと、どれも
あてはまる
そんな、夢の話。
ある日の夜、
眠る頭のなかで
記憶にある建物の中にいた。
薄暗い白黒の階段。
毎日、まいにち、
モノクロの夢。
感情さえも
モノクロのような
おもしろくない、
そんな夢。
でも、
その夜は思った。
この階段を上がっても、
また青でも黄色でもない
空が広がってるのは判ってる。
だけど、
やっぱり
鮮やかな空が見たい。
真っ青な空に、
真っ白い入道雲の広い空。
残る階段を二段上がって、
廊下を進み、外にでた。
灰色の空がみるみる
明るくなって。
眩しい青空が、
大きな手を広げるように
出迎えていた。
ほんの少し、
思いに素直になっただけで
その夜から理想の夢に変わった。
自分の空、
じぶんの夢。
その、
広い想い。
どこまでも
続く緑も。
おもい一つで、
変化する。
それは、
夢から醒めても
かわらない。
その広くて、
どこまでも続く想いに
ほんの少し、素直になれば。
広。