靴。
靴音。
子供の頃は、
ペタペタと歩いていた。
母に叱られて、
踵から踏み出して
歩くようになった。
それから靴音は、
コツコツに変わった。
気持ちよくて
心地よくて
自信が湧く音。
コッコ、カッカ。
歩き方を変えてから、
靴音が格好いいと
言われる様になった。
教えられた歩き方、
靴音も成長した。
一足、一足を
噛締めたくなる靴音。
この一歩、
この80センチ。
大地と合わせた
連なる拍子。
此処に立てているのは、
重力だけの力でない事を
感じ取る。
生まれてから、
地に足を着いた日。
歩き出してから、
靴音を教わった日。
自信に繋がる
一つを
教わった日。
明日も響く、
靴音。
靴。