Prosperity ~滲みでるものすべて~ -70ページ目

Prosperity ~滲みでるものすべて~

なんとなく考えることもあれば、ずっと考えてたりもあり、
タイミングはそれぞれだけど、
自分の言葉で書き留めておきたい一つ一つを並べていきます。

たまには香辛料も効かしながら。



飾。






飾る。






この身が、

始まりだとしたら。






口元を紅く、

そして胸元には香り。






どこまで

華めかして。






髪をマットに、

そして胸元はシルク。






どこまで

魅せようか。






風に揺らいだ

柔らかいカシミアや、

肩に掛かったベルベット。






身に纏い、

体を覆ってく飾り。






首もとの真珠や、

足もとのエナメル。






この身が

始まりだとしたら。






鏡を通して、

その着飾った者を

眺めてみる。






どこまでが

自分で、

どこからが

飾りなのか。






なにを

隠したい

のだろうか。






なにを

見せたい

のだろうか。






たまに

判らなくなっても。






鏡に映る者を、

確かに

自分は知ってる。






その眼の奥に

光り愁いたもの。






その髪が靡いて

伸びた年月。






その頬に染まって

伝ったもの。






誰よりも、

この身が

知っている。






始まりだとしたら

終わりも此処へ。






飾らなくてもいい

此処へ、戻ろう。






飾り。