望。
望み。
小さな手に、
握り締めた
願い。
それは、
甘いクリーム
でもなく。
それは、
高い滑り台
でもない。
ちぎった
紙に書いた
一言。
わたしに、
会いにきて。
鈴の音が
どこかで響いた
ような冬の夜。
玩具が欲しい
わけでもなく。
首飾りが欲しい
わけでもない。
たった一つの
望み。
わたしを
抱締めにきて。
真っ白な
髭を蓄えた
紳士。
今年も
貴方を待つ
瞳に溢れてる。
夜空に
光る道筋が
橇の跡だと
信じてる。
どうかその
小さな願いを。
たった
一つの望みを。
叶える
為に。
望。