2024.3.20

雨降りで寒い中、気合を入れて表参道にある根津美術館へ。

「魅惑の朝鮮陶磁」「謎解き奥高麗茶碗(おくごうらいちゃわん)」「ひな人形と百椿図(ひゃくちんず)」「春の茶の湯」が3/26までの公開です。


根津美術館には、主に日本と東洋の美術品が収蔵されています。外国人の来場者も多く、今回は朝鮮陶磁ということで、韓国語の話し声も聞こえました。
私が一番印象に残ったのは、フライヤーの表にも印刷されている右側の瓶。成形後に細い線で花の模様を彫り、釉薬をかけて焼いたとても繊細な技工です。
茶道の茶碗は、土の中の異物が釉薬をはじいたものや使ううちに出来た雨漏りのシミのような模様も趣と捉え、またそれぞれに名前が付けられているのも興味深かったです。
同時開催の「百椿図」の絵巻には、多品種の椿の絵にそれぞれ詩や和歌が書き込まれていました。
椿は江戸時代の寛永年間(1624−1643)に流行り、品種改良も盛んだったそうです。椿の色は赤、白、ピンクに限られていますが、色味や花びらの数やカタチや雄蕊のボリュームや模様の違いによるバリエーションがあって面白かったです。
胡蝶蘭にもいろんなバリエーションがあるから、ワクワクが止まらないんでしょうね。
ひな人形は竹田宮家から寄贈されたもので、とても立派でした。

次回は、国宝の燕子花屏風絵と美術館の庭園に植えられている燕子花を同時期に鑑賞出来る素晴らしい企画展です。

とても楽しみです。