先日、教会で7月に行われる和泉ちぬさんの朗読会のリハーサルがありました。朗読会・・・ちょっと違うのですが、語りを知らない方だとこの表現が1番わかりやすいのかな?
女優のちぬさんは若い頃にはミュージカル、テレビドラマ、舞台など様々な場で活躍され、今も精力的にお仕事をされています。その中の活動の1つが、御言葉と音楽、絵本などを使っているこの朗読会です。
リハーサルを終え、ちぬさんとお話をする時間が持て、共感することが多く、良い時でした。
覚えることがスタート
そこから自分の中で作り上げていく
その日の観客(聞き手)によってかわること
語りをやってる方なら多く共感していただけるのではないかしら?
昨日、フジコ・ヘミングの時間の映画を観てきました。天に旅立たれたフジコさん。大好きなピアニストです。
その中で、ご自分が最初に指導を受けた方の歌うように弾きなさい。フジコさん自身がこの言葉に出会って良かったと。ガチガチのテクニックではなく
だから彼女のピアノの音は優しく、心に響く。
もちろん、基本(テクニック)がしっかりしてるから、歌うように弾けるのですが・・・その為に毎日、4時間の練習をされていると語られていました。
ちぬさんの言葉の覚える所がスタートであり、おはなしはテクニック(上手く語る)ことではなく、フジコさんのように、1つの物語として、歌うように(流れるように)語ることが大切なんだと・・・改めて感じました。
ピアノもおはなしもその色があり、弾き手、語り手によってかわってくる。
このふたりのお話を伺う(見る)ことができ、あらためて、自分の活動を見直す良いきかいになりました。
残念ながら、フジコさんのピアノを生で聞くことは叶いません。でも、心の中にいまもあの素晴らしい時間があります。
ちぬさんのようにプロではないし、フジコさんのように偉大でもないけど、1つ1つのおはなしを大切にし、届けていきたいと思います。