映画に関する雑記帳―with a focus on Bradford Dillman's movies

映画に関する雑記帳―with a focus on Bradford Dillman's movies

管理人はキリスト教徒(Roman Catholic)です。
最近ではブラッドフォード・ディルマンの映画を中心に、感想を綴っています。
本ブログはBradford Dillman Movies (http://dillman.blog.fc2.com/)の予備ブログです。

God, Give us grace to accept with serenity the things that cannot be changed, Courage to change the things which should be changed and the wisdom to distinguish the one from the other.


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teddy


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以前、ロシア人の友人に「ホーム・アローン」のビデオをプレゼントしたことがあり、とても喜んでいただけました。
「ホームアローン」(1990)は日本でも大ヒットしましたが、わたしが見たのはテレビで放送された際。
慌ただしく落ち着かない中で見たにもかかわらず、それなりに楽しめました。
活躍中の人気俳優が出演しており、その中に大柄なコメディアンとして有名なジョン・キャンディの姿もありました。
ジョン・キャンディは80年代に多数のコメディ映画に出演し、当時、大変人気がありました。単なるドタバタかと思いきや、ホロリとさせられたり、爆笑させられたりと、ジョン氏の活躍に大満足した視聴者も多いのではないかと思います。
94年に43歳という若さで逝去されたことは、とても残念です。

ジョン・キャンディが俳優として知名度をあげたのは30代(1980年代)であり、20代は専ら下積時代。端役で出演しているものの名前がクレジットされていない作品もあるようです。
1974年にはTVホラー映画「セーラムの最後の花嫁 Last Bride of Salem」でブラッドフォード・ディルマンとも共演しています。

このTV映画は何度も見ているのですが、24歳のジョン氏が出演していることに長いこと気づきませんでした。
これはディルマン氏にしても同様で、「あの映画にジョン・キャンディが出ていたことに全く気づかなかった」とご本人も語っています。あるオフの日に出かけたゴルフ場で当時人気スターだったジョン氏にばったり出会い、「実は若い頃、ディルマンさんと共演していたのですよ」と言われ、「えっ、そうだったんですか」のノリで気づいた・・・というか、共演していた事実を知ったようです。

二人が同時に出演しているシーンはあるのですが、言葉を交わす機会もなかったのかもしれません。

ジョン氏が演じていたのは悪魔崇拝集団の一人(所謂「その他大勢」)。悪魔主義者の一家の次男坊の役だったようです。
ディルマンの演じるマット・クリプトンはその悪魔集団に付け狙われている一家のご主人。
クライマックスでディルマンはこの集団につかまってしまい、黒ミサの生贄にされそうになるのですが、蝋燭を手に祭壇を取り囲む黒衣の集団の中にちゃんとジョン氏の姿がありました。

 

 

その祭壇の上で無防備に寝ているディルマンはずっと目を閉じたままですので、周囲の役者の顔を敢えて眺めまわすなんてこともなかったのでしょうねw

ディルマンは間一髪のところで旦那さんを助けに来た奥さんによって救出され、ジョン・キャンディら黒衣集団は猛火に呑まれて灰に帰していきました。
あの黒衣集団は火に弱いのですね。松明の火を突きつけられただけで「うぎゃ~~~!」と悶絶。
「マット(ディルマン)を祭壇で殺して翌朝交通事故として片づける」などと勝手な計画を立てていた傲慢な集団が、殺虫剤をかけられた虫のようにジタバタし、声をあげながらのたうつ姿は舞台劇のように大げさで面白くもありました。

と・・・ジョン氏はこのようにディルマンのすぐ近くで演技をしていたわけですが、ディルマンはその若者の顔を全く覚えていませんでした。ジョン氏の方はブラッドフォード・ディルマンと共演したことを有名になってからもきちんと覚えていたということです。

ディルマンはこの映画で1974年エミー賞を受賞しています。