私は小さい頃から芸能界に憧れをもっていた。

小学校高学年~履歴書を色々な事務所に送り続け、やっと、中学3年の秋に、ある事務所に所属できた。

マネージャーは、関西弁で話すからちょっと怖いけど、ユーモアのある面白い人だった。

私は夢を叶える一心でレッスンに通いつめ、1年が経とうとしていた。
所属したての頃よりはだいぶスキルが上達してきた。モチベーションも最高潮だった。

もともと私はぽっちゃり気味だったけど、ダイエットも自分なりに頑張っているつもりだった。(実際減っていた。)

ある日マネージャーに軽く言われた一言

「 あれ?顔丸くなった? 」

それを聞いて、「もっと痩せなきゃだ」って思った。
私は、その言葉をなぜだか深く受け止めてしまった。

今思えば、顔が丸く見えるかどうかなんて、たまたま浮腫んでただけかもしれないし、メイクしてなかったからかもしれない。
それか、日光のあたり加減だったかも。

マネージャーが軽く言い放った言葉を、そこまで深く受け止める必要は、なかったのかもしれない。


食べなければ痩せる、というのに気付いたのは、マネージャーのその一言を耳にした、3か月後。

冬。クリスマス目前で賑わっている町、クリスマスケーキやお菓子から1人目を背けて食べるのを我慢していた。それでも夜になるとどうしてもお腹が空くので、おでんのこんにゃくと豆腐を少しだけ食べたりした。6キロ減った。

クリスマス当日、案の定、我が家にはクリスマスケーキや豪華な夜ご飯が用意されていた。

私は、これまで食べることを我慢してきた自分にご褒美をあげたくて、クリスマスケーキを少し食べた。

それが終わりだった。ご褒美なんかじゃなかった。今まで我慢していた食欲が爆発して、食べる手がとまらなかった。おいしい。甘い。幸せ。
もういいや!今日は食べたいだけ食べよう。


でも、その日だけで、食欲が止まるはずなかった。

お正月。おばあちゃん家で出されたお寿司、おせち、お菓子。食べたいだけ食べまくった。食べてるときは幸せだった。
でも、食べたあとはつらかった。
なんで食べちゃったの、私。

あんなに頑張って6キロ減らした体重は、一瞬で元に戻ってしまった。


ー次回につづきますー