ねえ、ごめん。
ひどいこと言ったと思う。
でも、どうしても、私のことを選べなかった君に、そのくせに未練いっぱいの君に、
本当に腹が立ちました。
だっておまえもう結婚してるでしょ。
子供がいるんでしょ。
わたしは嫌だった、もうだって本当に大好きだったから、2番目が許せなかった。
1番好きな人が願った時にそばにいないことが、君のいろいろな表情をそばで見れないことが、1番辛い時に支えれないことが、君の幸せをわたしの幸せを君の辛さをわたしの辛さを一緒にわかちあえないことが、そんな資格がない場所に自分がいることが、辛くて辛くて許せなかった。
私の中で、1番大切な人になってしまった、愛してしまった、そんな人の中で、1番になれない自分が、1番に愛される資格のない自分が、ひどく惨めだった。
都合の良いだけの君から、1番に大好きでずっとそばにいてほしい君に、変わったのはいつだろう。
今思うのは、きっとはじめから、ずっとずっとそうだった。
でも、分からないふりして、どうせ君にとっても都合のいいわたしなんだから、って思うようにしてた。
ずっとずっと好きだったのに。
こんなことを言っても、きっと誰も信じないんだろうけど、君は途中から私のこと、本当に好きだったでしょう。
愛おしそうに笑う笑顔が、涙を流す横顔が、抱きしめる強さが、本当だった。
こんなにも考えてることが分かるのは君だけだった。こんなにも考えてることが分かられている気がしたのも、君だけだった。
お互いの笑顔が、お互いにとっての幸せだったのが、お互いに分かってた。
ねえ、ひどいこといってごめんね。
撤回するつもりはないよ。
だって、離婚出来ないんだもん。
子どもにも奥さんにも罪はなくて、君の親御さんや、奥さんの家族にも、罪はなくて、
罪があるとしたら君だけで、その罪を全肯定できる強さを、君はもってない。
私の強がりに聞こえるかな。
負け犬の遠吠えなのかな。
本当は、離婚して欲しかった。強く言えなかったけど、わたしとずっと一緒にいてって、何度も何度も言いたかった。
結局君にとって、全てを捨てれるくらいの価値は、わたしにはなかったってことなんだろう。
でもね、言わせてほしい。
あんまり言わなかった、でももっと言いたかったことたくさんあったから言わせて。
ねえ、ずっと一緒にいてほしかったな。
わたしが笑うと、愛おしそうに笑う笑顔が、
たまらなく好きだったな。
わたしが本当は眠れなくて起きてる時に、泣きながら抱きしめてくれたの嬉しくてつらかった。
どうして、ずっと一緒にいてくれなかったのかな。
こんなに好きだったのに。
大好き、今まで一番大好きだったのに。
わたしに、同じ人とこんなに長くいることができるなんて、知らなかった。
誰かと2人で旅行することがこんなに楽しいなんて、世の中のカップルがこんなに幸せなカップルがいるんだって、初めて知ったと思う。
幸せじゃない恋愛に決まってるけど、それでも2人でいる時間は今までで一番幸せだった。
たくさん、教えてくれてありがとう。
ねえ、変なこと言うけど、セックスだって、今までこんなに楽しくて幸せで気持ちいいっておもったことなかったよ。
ねえ、毎日ずっと一緒にいたあの時間、全てが、全てが幸せだった。早く会いたくて、ずっといたくて、あんなに一緒にいてもまだ足りなくて、そばにいるだけで幸せだった、2人で世界が完結できたって思う。
2人がいれば、もうなにもかもいらないって思えたのって君がはじめてだったよ。
大好きだよ。
ひどいこといってごめん。
でもいうしかなかった。
本当にいいたかったたくさんのことは、
もう言えなかった、言う資格もなかった、わたしには何もなかった。そして、きっと君にも何もない。
でも出会ってくれたこと、一緒にいたことは、本当にありがとうって思う。
本当に死ぬかと思うくらいの辛さを味あわされたけど、たくさんの、出会わなければ知らなかった幸せがあった。
もう自分に嘘付きたくない。
君のこと好きだった、どんな形でおわって他人にどう見えていようが、君のこと本当に好きで幸せだった自分をわたしは認めたいし、許したいし、愛したい。
ひどいこといったけど、
全部嘘だよ。無駄なんて思ってない。後悔することもたくさん、そりゃたくさんあるんだけど、好きで、あの時間を一緒にいるって決めた自分に後悔なんてするもんか。だって、あんなに幸せな時間、知らないままだったほうが、不幸だった。
いつか、いつか過去になったときに、もう一度、ありがとうって言いたいって思う。
好き。大好きでした。
私のこと、忘れないで。
忘れないで、まだ幸せにならないで。
でも、私が幸せになるころに、幸せになってて。
そんで、あのときは幸せだったねって、
切なく笑えるくらいに、なりますように。
大好き。