有難や・有難や
 

 

火葬場の待合室では、

庄さんの会社の従業員・下請業者

親戚・友人・知人ら一同が

お清めの酒を酌み交わしておりました

 

 

 

桜の花が大好きな庄さんを偲んで

思い出話で盛り上がり

なつかしさと寂しさで

悲しみがこみ上げてきました

 

 

庄さんの奥さんは

その空気を感じ突然起立いたしました

 

 

「ご参加下さった皆様方」

主人が好きだった〔有難や節〕を唄って

天国に送って頂きたいと思います

場違いであつかましいお願いですが

宜しくお願いしたします

 


   


おかみさんは

音の無い手拍子に思いを込め

会場のみなさんと御一緒に

 

 

〔有難や節〕を小さな声で

一生懸命、涙をこらえて唄いました

喪服の裾に隠れている足は

小刻みに震えておりました。
 


「有難や、有難や~、有難や、有難や~。」
金が無ければくよくよします
女に振られりゃあ泣きまする
腹がへったら、おまんま食べて
生命尽きればあの世行き

有難や、有難や~、有難や、有難や。

 

〔有難や節〕は

会社の行事の打ち上げ会や家庭でも、よく唄いました

家族、従業員たちにとっては、なじみの曲でした
 

 


庄さんは常々

「人様に迷惑をかけないために」

病気になっても3年間は寝て暮らせるだけの貯蓄は必要だ

それだけあれば大抵のことはなんとかなる

★「貧すれば鈍する」というからなあ、生きていく為の必要経費だ。
 金が無ければくよくよします

 

 

 

 女に振られりゃあ泣きまする~。
 連れあいを悲しませては駄目だ
 

 

 

★「腹が減ったら、戦争は出来ない」というからなあ

 仕事だって腹が減っていたら、
 ろくなことが出来ないよ。
 しっかり おまんまを食べるんだ。 

 腹がへったら、おまんま食べて

 

 

 

★そして「生命」尽きたら、「御名御璽」天国逝きさ。
 生命尽きればあの世行き

 

 


〔有難や節〕は

庄さんの生き方の全てでした 。
 

 

庄さんが亡くなって、数年して・・・

おかみさんも後を追って亡くなりました
 

 

 

すっかり忘れていましたが 
火葬場でお焚き上げを待つ待合室では

素晴らしいサプライズがありました



会社の後を継いだ長男による「有難や節」が

場違いのお清めの席で

優しく温かく、そして静かに唄われました

 

 

まさかの出来事に、

同席者の皆はびっくりすると同時に

長男の温かい優しい気持ちにふれて

心温まる思いで涙が止まりませんでした

 

 

 

みんなも一緒に涙をながしながら

心を込めて静かに唄いました



おかみさんは

「大自然の教え」を学んでおりました

「私の本質は生命そのものであることを自覚いたします」

という

「生命自覚宣誓証」を奏上させて頂き

 

 

「生命の大親」

『大親神大生命』に対し奉り

日々生きる事を親感謝で通らせて頂いておりました

 

 

 

おかみさんは

夫の庄さんの喜ぶことが我が喜びでした

艱難辛苦を乗り越えて

夫婦仲良く生きる事を実行し

味わい深き素晴らしい一生を

二人三脚でよく笑いながら

助け合って生きていました

 

 

私達子供3人にとって

「有難や、有難や」でございました

 

 

 

「生命の大親」『大親神大生命』より
「有難や・有難や」と生きていくのです

という教えを頂きました

 

 

呼吸が出来て、目が見えて、耳が聞こえて

 話が出来て、

 生きる力と働きをの全ての全てを

 お与え頂いている私達は

「有難や・有難や」です

「生老病死」も「有難や・有難や」です

 

 

 

 失明してから・・かつて

目が見えていた事を有難く思うのではなく

一秒一秒、今、目が見えている事に親感謝をしなさい

「有難や・有難や」と生きていくのです

と、教えて頂きました

 

 

ありがとうございます

厚く御礼申し上げます。