前回までの内容はこちら。

⬇️

B'zのロケ地として訪れた軍艦島なのに、途端に引き込まれていった炭鉱物語。

1890年、炭鉱の所有者だった鍋島孫太郎から三菱社が10万円で島を買い取り、その後100年以上に渡り、三菱の私有地となる。栄えていた時期は３交代制の24時間稼働で、不夜城とも呼ばれていたとか。

何よりも最初に私を驚かせたのは、「昭和30年代の家電ブームの頃には、全国平均10％の普及率の中、島民はほぼ全ての家庭で三種の神器が揃っていた」というお話。お給料が高給なこと以外にも、皆社員寮に住んでいることで、家賃や電気代がものすごく安く抑えられていたことも理由の一つだったようです。

そんな恵まれた環境に見える軍艦島も、お風呂は一般家庭は共同浴場。水は船で運んでくるほど貴重なので、プールも海水を汲み上げたものだったそうです。ただし三菱の幹部クラスの建物には、小さいながらも内風呂があったのだとか。

↑これがプールの跡地。

↓これが三菱の幹部が住んでいた幹部職員住宅３号棟。

1番高台にあって、島全体を見下ろすような作りの建物です。

・・・まだまだ続きます。

B'zが世に広めた軍艦島は、後世に語り継ぐべき遺構でした③