こんにちは。
モナコ から えみちか が
お届けしてます❣️
日本帰国時の出来事です。
先日、オフィスのエレベータを降りたら、
黄色いカバーをランドセルにつけた
男の子が泣いていたの。
体は大きいけれど、
どこか幼さの残る新１年生かな・・
思わず、「大丈夫？」って
顔を覗き込んだら、
その子は泣きじゃくりながら
こう言ったんです。
「ぼく、お母さんがいなくて・・
お家に入れないの・・」
こちらはモナコの街かどで出会った可愛い子ちゃんたち♡
初めましての方へ
⌘ 主人の他界、50歳過ぎてからの起業、
海外進出、モナコ移住・・・半生をふり返り、
ちょっとだけ先を歩いている私だからこそ
先に経験したことがある。
【EMICHIKA STORY】今、妹たちに伝えたい11のストーリー
よくよく話を聞いてみると、
学校から自宅のあるマンションまで
帰ってきたんだけれど、
いつも迎えにきてくれる場所に
お母さんがいなくて、家に帰れず
1人心細くなっていたみたい。
新一年生。
通学もまだおぼつかない中、
やっと一人で帰ってきたのに、
そこにお母さんがいないことの
悲しさや不安が伝わってきました。
そうだよね
って一通り話を聞いて
背中をなでてあげて・・
マンションのフロントに連絡をとり、
何とかお母さんと会える目途は立ちました。
その子には「大丈夫だからね」
「お母さんすぐくるよ」と伝え、
フロントに託し、予定通り外出したんです。
泣いちゃってかわいいな～
体は大きいのに、あどけない表情の
僕の姿をタクシーで思い出しました。
きっと彼にとって今日は一大事件だったんだな。
小さな子どもにとっては、
お母さんがいるべき場所にいないことは、
本当に一大事なんだよね、
かつてふたりの子ども達が
小学生だったころをふと思い出し
なつかしくなりました。
でも、その僕のお母さんはきっと、
買い物しててレジが混んじゃったとか、
出かけに電話がかかって数分遅れたとか、
そんな程度にしか思っていないはず。
だけど、
子どもにとってお母さんがいないという、
「目の前に立ちはだかる扉」は
未知の事過ぎて・・
初めて直面する扉過ぎて・・
それの開け方も分からないし、
もはや扉が開くことすら知らない。
だからあんなふうに
しゃくりあげて不安から
泣いちゃうんだよね・・
でも、今日のあの僕も、
遅れてでもお母さんはちゃんと迎えに来てくれる、
ことを今日身をもって体験するはず。
すると、次からはお母さんが
たとえまだ来ていなくても、泣かずに
時間つぶしをしながら待つこともできるように
なると思うの。
扉は開くって知っていれば、
フロントに連絡をとるなり、
自分で少しずつ対策もとれるようになる。
扉は開かないことはないの、
必ずあく、いつか開く。
きっと、小学生の僕は
１日１日とたくさんの扉をあけながら
見る見るうちに成長していくんだろうなぁ～。
今日は扉に直面した最初の日だから、
あの僕は泣いていた。子どもは泣いていいの。
だけど私たち大人は、泣いているだけじゃだめ。
誰かが扉を開けるのをただ指くわえて待っているのでもだめ。
いろんなことを瞬時に判断しながら、
どうやったら扉が開くかを考えなくちゃ。
行動しなくちゃ。
諦めずにいれば
必ずすーっと扉は開くからね。
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