前の更新からずいぶん日が経ってしまいました。

夫の転勤やらでバタバタとしていました。

 

TOKYOを離れて1年半を超えたところでもう一度振り返ってみようと思います。

おしゃれで最先端で憧れまくったTOKYOでリアル理想を見せつけられて、

現実との差を必死に埋めようとした女の哀れでかわいい姿をご覧ください。

 

 

 

今はコロナで飲食店へ行く頻度も落ちて、外出する機会がぐんと減っていますよね。

東京という街は出かけてなんぼだと思うのです。

ふらふら出かけることで新しいものや刺激を享受できるっていうのが醍醐味な気がします。

 

2000年代はじめ、「東京へ行きたい!」と予備校生のemeraldが思った本心は、

浪人でも恥ずかしくない程度の大学へ進学することを大義名分に

東京へ行くことを手に入れようとしていたわけです。

渋谷や原宿、表参道を歩いて買い物をしたり、

砂糖をたくさんふっかけたパンケーキなどを食べたり、

大好きな俳優の舞台をたくさん見に行きたいなど、

この大学でなければいけないというよりは、ミーハーなことを考えていました。

 

今、大学生はオンライン授業を受けているようですが、

地方の実家にいながらたとえ慶応の授業をパソコン越しに受けても、

楽しみが半分くらい減ってしまっているような気がします。

18~22歳頃は、勉強もするけど親元離れて暮らすことや授業以外の楽しみもありますから。

 

コロナ渦以前であれば、大学生にはキャンパスライフっていうのがあって、

大学構内を歩いて友達と会ったり、学生食堂でサークルの話をしたり、

2限と3限が空くから友達の家に行ってお昼食べようとか、

バイト前に大学近くのお店でお茶するとか。

その中でどこのスカルプがいいとか、

紹介でストーン乗せ放題5,000円でできるよとか情報交換。爪の話。

ネイルサロンは多くがジェルネイルに移行する時期だったかなぁ。

 

私は東大男子とのサークルに入っていて、

授業ない日はサークルメンバーで出かけるのが日常だったり。

私は当時勉強もしながらそれ以外も楽しみたいと思って東京の大学に行ったようなもんです。

 

今振り返れば、英米文学なんて専攻せずに、

食物科のある大学へ行って管理栄養士になるための時間にしていればよかった。

もしくは保健師。

大学卒業して2~3年で東大生と結婚するには英米文学専攻でもよかっただろうけど、

30超えて結婚することになろうとはいざ知らず。

当時のいろんな選択が、生き抜くためには現実味にかけてたよね。

こういうのを具体的に思い出すと、いろんな想いが沸き上がり心が苦しくなりますニヤニヤ

 

 

 

・・・大きく話がずれました。

 

 

大学で毎日友達に会うから、髪の毛2センチプリンにならないうちに美容院に行く。

サークルのかっこいい先輩が気になるから、

田舎者でも垢抜けたいと思ってせっせと雑誌をめくり情報収集。

エステに勧誘されて話を聞いたり、

自分でも調べて初回割引でいろんなところへ行く。

フットワークが軽くて好奇心の塊だった私はせっせと出かけておりました。

 

当時はエビちゃん、もえちゃん、山田優さん人気がすごくて、

雑誌は大学生読者モデル全盛期。

雑誌に載るような女の子が大学にもいて、撮影に呼ばれるように常にブラッシュアップ。

ネイルをして、マルイで服買って、髪を32ミリのコテで巻くのが標準装備。

撮影の謝礼代は貯めずに次のおしゃれに投入。

ヴィトンのマルチカラーが好きで買い集めていました。

ほんとうにどうにかしていた。

 

広告や雑誌の世界が当たり前になっていて、おしゃれじゃないものに嫌悪感を感じる。

 

小麦粉と卵を順番に付けて揚げるなんて料理をしていたら、

かたい人参を細切りにしてナムルにしようと包丁を握って料理をしていたら、

爪は自爪で1mm以内じゃないと無理なんじゃ~!!真顔爆弾

 

 

ネイルやまつエク、髪のカラーリングは「定期購入制度」みたいなもの。

3週間~1か月おきにお店に行かなきゃいけないし、

いったん始めたら簡単には止められない。

行くのが面倒で自分でネイルべりべりはがしたこともある。

 

まつげがふさふさボーボーがスタンダードになると、

2週間くらい経ったころから、まつエクが抜け落ちていき顔がさみしくなる。

その顔に耐えられなくて、サロン予約してまた120本とかつけちゃう。その繰り返し。

 

値段の安さで私はまつエクからつけまつげに移行したけど、

これはこれですっぴんとの差が大きい。

サークルの合宿とか友達・彼氏との旅行準備はたいへん。

すっぴんとの差を小さくするために肌色パウダー買ったり、クリアマスカラが必要だったり。

もともとありのままでいたらそんなにモノ買わなくていいのに。

 

20代でお金あんまりないくせに経済ガンガン回してました。

貯金もろくにせず。

 

今はというと、髪はほぼ地毛の暗さのカラーリング。

むしろ今後はカラーリングしたくないから地毛に移行するための期間だと思ってる。

(染めたくなくても、そろそろ白髪染めで通わないといけないかもね)

美容院代は4~6か月に1度のカットだけ。4,500円。

 

まつげはなんもついていないけど、長年のつけまつげで短くなってしまった。

地毛が伸びるようにラピッドラッシュで伸ばすべくケア。

必要な時はマスカラで上げるけど、そこまでしないことも多くなった。

 

あとはコンタクトレンズも美容代だと思う。

度入りカラコンをがんばってつけていたなぁ~

でも医者ってメガネの人が多くないですか?

私はメガネの方が疲れないから、コンタクトは目に負担があると信じている。

乾いてしまって「くぅ~」って表情になるから、

眉間とおでこのしわ防止もかねてコンタクトレンズはやめてます。

カラコンやめるのも時間がかかるんですよね。。。

メイクとの兼ね合いや、自分の顔の現実スペックを認識して納得するまでの時間とか。

メガネはお財布にも優しい。

1か月5,000円していたのが、メガネだとコンタクト3~4か月分で数年は使えちゃう。

 

こんな感じで一度おしゃれの標準装備沼にはまってしまうと、

ひとつひとつの支出が当たり前のメンテナンスになっていき、

もったいないかもと思うこともなく毎月自動的に、お金がなくなっちゃいます。

 

当時は、理想と現実の差を埋めようと必死でした。

料理教室の広告を見れば、「料理ができたら男性に気に入られてもてていい人と結婚できるかも!」と思い、

スポーツクラブの広告を見ては「今の体型・習慣ではいけない」と言われているような刺激を受け、

雑誌で新婚夫婦のおしゃれな暮らしを見ては、

こんな暮らしがしたいとインテリアから持ち物まで興味を掻き立てられる。

 

東京にいる頃、私は理想を毎日見せられて、そこに近づくためにお金を使い、

理想のステージにあがったと思ったらその生活を維持するためにもお金を使う。

エンドレス。

 

いいバッグを持ってる同級生は根っからのお金持ちだったり、

ふだんは節約をしていて貯めたお金でようやく購入した人かもしれない。

そんな想像もせずに、同じようになりたいとひたすらに理想を追ってしまう。

 

いい勉強代だったなと気づくのは30歳過ぎてからなんですから、こわいです。