DTP業界の収益性(魅力)について書こうと思います。
なかなか厳しい状況の続いているこの業界ですが
実際のところなぜ、こんな状況になってしまっているのでしょうか?
今回は「5フォースモデル」という指標を使って
収益性(魅力)を分析したいと思います。

「5フォースモデル」とは業界の収益性(魅力)を
供給企業の交渉力、買い手の交渉力、競争企業間の敵対関係、
新規参入業者の脅威、代替品の脅威
とうい5つの競争要因から分析するためのフレームワークです。
DTP業界の構造をこれら5つの競争要因に当てはめてみると以下のようになります。
●買い手の交渉力
突出した独自の能力やノウハウを持った企業でもないかぎり、
顧客は数ある企業から自社を選択するため交渉力は極めて強い。
●供給企業の交渉力
パソコンやプリンター、用紙などの消耗品が主な費用となるため供給業者の交渉力は低い。
●新規参入業者の脅威
パソコンやSHOH、在宅ワークの普及に伴い誰でも比較的容易に参入出来る。
参入障壁は低いとは言えないが、新規参入の脅威は強いと言わざるをえない。
●代替品の脅威
パソコンや携帯電話、タブレットの普及により印刷物自体がデジタル化の傾向にあるため
代替品の脅威は強い。
●競争企業間の敵対関係
多くの広告代理店や印刷会社、デザイン事務所、フリーランスが存在し
業界の成長も見込めないため敵対関係は極めて激しい。
以上のように供給業者の交渉力以外はのきなみ厳しい状況であるため
収益性(魅力)は極めて低い業種であるといえます。
最初からいきなり厳しいことばかり書きましたが
現在の日本ではどこも似たような状況です。
特別DTP業界の収益性が低いわけではありません。
ただこのような状況であることを理解したうえでどのように事業を展開していくか、
個人レベルではどのようにスキルアップを図るかを考えることがとても重要だと思います。
このあたりの具体的な考えは、また後日話そうかと思います。